いまだ議論を呼んでいるプロ野球CS制度の存在
- 2018/09/29
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賛否が分かれているCS制度
毎年レギュラーシーズンが終わったあとに行われる、プロ野球クライマックスシリーズ(CS)。
今年も日本シリーズを賭けた熱戦が、もうすぐ始まろうとしています。
ただこのクライマックスシリーズは導入から10年以上が経過している現在でも議論を呼んでおり、不要だという意見も少なくありません。
特に秋になると、必ずといっていいほどこの制度に不満を述べるOBが現れます。
こんなに盛り上がっているのに、なぜクライマックスシリーズはそのように不要とも言われているのか。
ここでは、クライマックスシリーズのメリットとデメリットを改めてご紹介したいと思います。
クライマックスシリーズのメリット
球団にとってかなり大きなメリットと言えるのが、興行面による影響です。
クライマックスシリーズがない時代は優勝チームが早くに決まってしまうと盛り上がりに欠け、その後の消化試合は観客動員数にも響くことになりました。
しかしクライマックスシリーズが出来てからは3位のチームまでチャンスが与えられるので、たとえ優勝チームが早くに決まってもシーズンの終盤までリーグは大盛り上がり。
3位を争っているチームのファンは、その順位が決まるまで緊迫した試合を楽しむことができます。
観客動員数においても、優勝チームが決まっても減るどころか上がることすらあり得ます。
もちろんクライマックスシリーズ自体も満員がほぼ約束されているようなものなので、興行的には非常に優秀なシステムと言えます。
クライマックスシリーズのデメリット
クライマックスシリーズのデメリットとしては、それまでよりもレギュラーシーズンの重要性が薄まってしまったことが挙げられます。
以前はリーグ優勝すれば日本シリーズへの出場権も同時に得られていたのですが、クライマックスシリーズの導入によりそれもなくなりました。
たとえ二位に大差をつけて優勝したとしても、クライマックスシリーズで負けてしまえば当然日本シリーズに出ることは出来ません。
また現行のルールでは、クライマックスシリーズに出場できる条件は三位以内という順位によるものだけ。
レギュラーシーズンで負け越していても、三位以内にさえ入ってさえおけば出場することができます。
またクライマックスシリーズはレギュラーシーズンと違って短期決戦となるので、番狂わせが起きやすい状態。
レギュラーシーズンで負け越したチームが、貯金を何十個も作ったチームを倒して日本シリーズに出場する可能性は十分にあります。
シーズンで十ゲーム以上も差をつけても、クライマックスシリーズのわずか数試合でそれがひっくり返ってしまう。
リーグ優勝チームには本拠地開催や1勝のアドバンテージといった措置が取られてはいますが、それだけでは足らないと優勝チームが感じたとしても無理はないでしょう。
クライマックスシリーズの今後
クライマックスシリーズは、興行的にプロ野球界にとってなくてはならない存在になっています。
そのためいかに反対意見が多かったとしても、よっぽどのことが起こらない限りクライマックスシリーズが廃止されるようなことはまず起こらないでしょう。
ただ例えばゲーム差が付きすぎた場合は優勝チームのアドバンテージを増やすなど、何らかのテコ入れが行われる余地と可能性は残されているのではないでしょうか。
年々観客動員数が伸びており、好調をキープしているプロ野球。
クライマックスシリーズは、間違いなくその業績に貢献をしています。
そんなクライマックスシリーズに、メスが入れられる日は訪れるのか。
良くも悪くもJリーグと比べると改革が少ないプロ野球界なだけに、もうしばらくは現状維持なのかもしれません。