オヤジがバイト時代から引きずっているルールとモラルの違いをおさらいしてみよう

  • 2018/09/01
  • ビジネス
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  • 沖倉 毅
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オヤジの後輩世代で『アイツは宇宙人と思っておけば腹も立たずに済む』という輩はいなかっただろうか。

会社の規則を自己流に解釈し、ノリで仕事をしている無責任な人たちである。
これは企業のルールを無視し、社会人としてのモラルが育ってない証拠だ。

ルールとモラルの違いって?

まともな企業であれば、ルールとモラルの違いも判らない社会人は、即日クビになるのだが、終身雇用制度が崩壊して20年以上。

バイトあがりが社員になるケースも珍しくなく、企業として即戦力であれば、モラルが少々かけていても社内でよいポジションに就けた人も多いのではないだろうか。
ルールは、現場が都合のよい様に変えて当たり前、モラルはバイト時代のままでいいという、オヤジ予備軍や、バイト気分を長年引きずったままのオヤジが管理職となって増殖中だ。

その理由はどこにあるのだろうか。

 

ルールとモラルの違いって?

ルールとモラルは、オヤジ予備軍、公私共々両方持ち合わせていなければいけないものであり、意味の違いも判っている事が当たり前。
だがいざ『説明しろ』と言われると『何のこと?』というオヤジも多いのではないだろうか?

ルールは、複数の人間が公私共々何かを行う、利用する上での約束事。
モラルは、その職業、趣味など属している団体や会社で求められる最低限の常識や人間性、周りへの配慮。

この違いから、公私共々、複数の人間がいる社会ではルールとモラルは同時に必要なものである事が判る。
が、非常に残念な事に、オヤジの子供世代、オヤジのオヤジ世代、はたまたオヤジの奥様世代や娘をみても、

ルールとモラルの違いって?

ルールさえ守ってりゃーいいんでしょ。

…という人が多すぎるのだ。
そうでなければ、以下の様な人は現れない。
ちなみにカッコ内は、彼、彼女らは都合よく曲げた世の中のルールだ。

1:ドリンク一杯でカフェで何時間も粘る団体(注文するというルールを守ったと思っている)
2:暴言老人(正論をぶちかますというルールを守っただけ)
3:スポーツクラブの空きスペースで、いつまでも喋るおばさん(会費を払えば何をしてもいい)
4:映画の予告中スマホを使いファーストフードを食べる男(鑑賞料金を払えば何をしてもいい)

彼、彼女らにとって、ルール=破ればレッドカードなものであり、それ以外は何をやっても構わないのだ。
そんな輩にはモラルがない。

彼、彼女らが喜ぶのはレッドカードスレスレのルールでさえ、自分たちがやりやすい様に変わった時である。
たまに自称帰国子女が、レッドカードスレスレの現場のルールが変わったのを目の当たりにし、『ここは柔軟な対応をするので、素晴らしい所ですね』というのを目の当たりにするが、実にとんでもない話だ。

ルールとモラルの違いって?

海を渡った向こうでも、ルールはルール。
もし現場で不服があり、ルールを変えなければいけない場合は、一定の手続きをとり、すぐさま変える。
その手続きが日本に比べて煩雑でないから、柔軟な対応に見えるだけの話だ、自称帰国子女には、それが判らない。

ルールとモラルの違いって?

モラルがあるというのは、例えば、仕事に納期があるとする。
発注する側が『できれば〇日にお願いします、もし無理でしたらご連絡ください』とメールを入れたり、受注する側が、間に合いそうになければ、早めに発注側にメールを入れる事がモラルにあたる。

ちなみに私の知り合いのスポーツインストラクターで、それが全くできない男がいる。
自分に利益がある人間にだけ事前にLINEで連絡をいれて、それ以外にはブログで事後報告というけしからん輩だ。

しかも約束事はギリギリで間に合った事が多く、リーマンに向いてないなとクギを指すつもりで私が指摘すると、そうだよね~と、アラフォーなのに、テヘペロ笑いをしたのである。

これは仕事上のルールも破る男であれば、社会人としてのモラルもなっていない男の典型だ。
何故、こういう情けない男が量産されるのだろうか。

 

同じ業界に長年勤めるオヤジ予備軍こそ要注意な理由

ルールとモラルが、ゴタゴタになるオヤジ予備軍が量産される背景には以下の事柄がある。
転職経験があまりないという事や、仕事で、人生観が変わるほど失敗や挫折を味わった事がない人が、これらに当てはまる。

同じ業界に長年勤めるオヤジ予備軍こそ要注意な理由

1:学生バイトから、ずっと同じ業界だ
2:仕事先では部下が多い、業界でも上は、極端に実力や立場が上の人しかいない
3:意図通りに動いてくれる部下に恵まれていると思う
4:本音でズバっとキツい事を言ってくれる人がいない

これはある意味不幸ではないだろうか。
その道の一流のプロは、厳しく自分を見つめなおし、常に客観的に考えているが、業界の二流、三流となると、つい自分の取り巻きに煽てられ、心の目が曇ってしまう。

その結果、自分に不都合な業界のルールは変える事が出来るのではという悪い意味での万能感が沸き、人として守らなければいけないモラルが守れなくなるのだ。

同じ業界に長年勤めるオヤジ予備軍こそ要注意な理由

いかがだろうか。
企業や社会では、ルールは『それを守らなければ企業という名のゲームから退場させられるレッドカード』だ。
モラルは、それ以上に重視されなければいけない代物だ。

中には、自分の気にくわない人を貶める為に、他人のモラルを崩壊させ、わざとルールを破らせる人もいる。
その様なオヤジにだけはならない様にきをつけたい。

この記事の作者

沖倉 毅
沖倉 毅
ビジネスと国際関連をメインに執筆しています沖倉です。 転職経験と語学力を生かし、語学教師とフリーライターをしています。 趣味は定期的に記録会に出る水泳、3000本以上お蔵入り字幕なしも観た映画、ガラクタも集める時計、万年筆、車、ガーデニング、筋トレです。 どうすれば永遠の男前になれるかをテーマに、取材は匿名を条件に記事執筆に勤しみます。
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