次回サッカーワールドカップ開催国カタールのサッカー事情

  • 2019/03/04
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次回サッカーワールドカップ開催国カタールのサッカー事情

今、カタールが熱い

先頃のサッカーアジアカップでは、日本の優勝をさらわれた感のある国がカタールです。
おかげで代表選手には、国王から破格の臨時ボーナスも支給されたようです。
一体、どんな国でサッカーの取り組みはどうなっているのかなどに興味を持ち始めた方もいることでしょう。
また、日本代表の新背番号10番中島翔哉選手のカタールリーグへの移籍も発表されたタイミングです。
日本代表の中心選手であるだけに欧州主要リーグに移籍しなかった点についても触れておきたいところです。

 

カタールのお国事情

カタールの国土は、アラビア半島からペルシャ湾に向かって突き出た秋田県ほどの面積の半島です。
人口は約200万人ですが、その内カタール人は僅かに約30万人ほどしかいません。
とても小さな国ですが、潤沢なオイルマネーで経済は恵まれています。

・2022ワールドカップの行方
次回2022年のサッカーワールドカップは、このかつてない小国で開催されることになっているのです。
それは選手の移動距離こそかつてなく短くて済むことにはなりますが、あらゆる問題を抱えながら決定されたものです。
まず開催誘致に絡む収賄疑惑は知られたところですが、最近では周辺諸国との関係悪化も取り沙汰されています。
先日、UAEで行われたアジアカップではカタール人は入国さえできませんでした。
と言うことはカタールでワールドカップを開催しても、UAEだけでなく周辺諸国の人は入国させてもらえるのかも不透明な状態にあるのです。
カタールがワールドカップを開催したかった理由も、かねてから懸案だった周辺諸国に対してカタールの力を世界に誇示したかったからともされているのです。

 

カタールリーグの事情

1963年発足したもののプロ化されたのは2008年とつい最近、発足した新しいリーグで1部リーグは12クラブで構成されています。
最近はワールドカップ開催を見据えて、オイルマネーを使って海外の有名選手を獲得する動きが顕著になっています。
そればかりかフランスの名門クラブであるパリ・サンジェルマンを買収したのもカタールの王様です。

・カタール人はサッカーには無関心
しかしながらサッカーに関心のある国民は少なく、観客も少ない中で目立つサポーターもクラブが雇って参加させていたりするようです。
なぜなら他の国ように高い給料がもらえる訳でも無いのです。
オイルマネーのおかげか普通にサラリーマンをしていれば、サッカー選手より楽に長く稼げるからでしょう。
そこに憧れも何もあるはずもなく、ただ一部の王族たちがプライドを満たすためにサッカー熱を上げようとしているものと思われています。

・中島翔哉はなぜカタールリーグなのか
その中に新生日本代表で10番を背負っている中島翔哉のカタールリーグ移籍も発表されたところです。
しかし、中島は現在24歳とサッカー選手としては伸び盛りの大事な時期にあります。
端的にはオイルマネーに潤っている王様が趣味を満たすためのリーグではないかともささやかれているリーグなのです。
ポルトガルで活躍して注目されているのであれば、次は他の日本代表選手も多いブンデスリーガのようなトップリーグ行きが妥当な気もします。
そこは中島自身が語っていますが、彼は知名度も実力もあるクラブにステップアップすることが自分のステップアップに繋がるとは思っていないようです。
自分の能力をどれだけ開花できるクラブであるかに絞って移籍先を選んでいる、それが今回はカタールリーグだったと言っています。
そう言われても客観的には短いサッカーキャリアの中でレベルの劣るカタールリーグに寄り道するのは、日本代表選手としてあって欲しくない気もします。
根底にあるのは独特の「サッカーは楽しむもの」との考えなのでしょうから、この斬新なチャレンジを見守ってみましょう。

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