ポーランド経済は堅調に成長中!世界の投資家も注目している
- 2019/01/05
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東欧最大の新興国
ヨーロッパの中で、世界の投資家が注目しているのがポーランドです。第二次世界大戦によって、ソ連圏に組み込まれたポーランドですが、1989年に非社会主義政権が樹立し、1999年にNATOに加盟・2004年にEU加盟しています。
そんな歴史を持っているポーランドは、東欧最大の新興国とされており、順調に経済成長を遂げているのです。今回は、なぜポーランド経済は堅調な成長を成し遂げてきたのかと世界の投資家が注目する理由について紹介していきます。
ポーランド経済は着実に成長してきた!
東欧最大の新興国と言われるポーランドは、堅実な経済成長を遂げてきています。とは言え、民主主義国家となった1989年から数年は、共産主義時代の借金と経済危機で厳しい時代も経験しています。
しかし、民主主義国家への移行で国内が安定した後は、順調に経済成長をしてきたのです。とくに、2004年にEUに加盟したことで、EU構造ファンドの融資によって、高いレベルの経済成長ができたのです。
その証拠として、リーマンショックの翌年である2009年では、ヨーロッパで唯一ポーランドのみプラスの経済成長を記録しています。2018年の経済成長率も4%を超える見込みとなっており、これからもポーランド経済は堅調に成長していくことでしょう。
ポーランド経済が堅調な理由とは?
<内需の規模が大きい>
ポーランド経済が堅調な理由は、内需の規模が大きいことが挙げられます。ポーランドは、東欧では最大規模の人口・面積・経済規模を誇っています。
そして、内需も拡大傾向にあり、安定した経済成長につながっているのです。内需の規模が大きいことにより、ポーランド経済は輸出の好不調に影響されることなく、堅調な成長を遂げることができています。
<外国投資を促進>
ポーランド経済は、民主化されてから対外開放型の政策を行なっており、これが経済成長にもつながっています。外貨投資を促進する方針により、多くの多国籍企業がポーランドに進出しました。
これによって、ポーランドでは生産・流通・技術という各面で成長をすることができたのです。ちなみに、日系企業もトヨタやブリヂストン、味の素など様々な企業がポーランドに進出しています。
<意外と希薄なEUとの関係>
ポーランドが堅調な経済成長を遂げてきた理由としては、EUとは距離を置いていることも挙げられます。実は、ポーランドはEU加盟国でありながら、通貨はユーロではなくズロチを採用しているのです。
昨今、EUは金融危機やイギリスのEU離脱などで不安要素があります。しかし、ポーランドはEUと希薄な関係をとっていることで、あまりEUの不安要素に振り回されることなく、順調な経済成長をすることができているのです。
世界の投資家がポーランドに注目する理由!
ポーランドが世界の投資家から注目される理由は、経済基盤が安定しているからです。不安要素があまりないポーランドは、今後も堅調な成長を遂げていくと予測されています。
また、今後はポーランドではインフラ投資が進められる見込みです。インフラ環境が整えば、さらなる成長の可能性が高く、投資家たちはポーランドに注目しているのです。
・今後のポーランド経済に注目
東欧で着実に成長してきたポーランドは、今後も堅実に成長していくことでしょう。それだけにポーランド経済には注目ですが、懸念材料があるとすれば政治的な動きです。ポーランドの中には、EU離脱を求める声もあります。
もし、EU離脱の声が高まって、本当に離脱ということになれば、ポーランド経済は大きく変化する可能性があるのです。それだけに、ポーランドの経済だけでなく、政治的な動きにも注目していくべきです。いずれにしても、ぜひ東欧最大の新興国であるポーランドの今後が楽しみです。