Jリーグ史上最高年俸32億円のイニエスタを獲得した楽天の戦略
- 2018/07/28
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史上最高の助っ人が神戸に誕生
ヴィッセル神戸がイニエスタを獲得したと発表して、それが現実となった今でもJリーグに登場したイニエスタには信じ難いものがあります。
その年俸は推定で32億円と報じられていますが、これはざっとJ1チームの年間予算に匹敵する額なのです。
ヴィッセル神戸は既に元ドイツ代表のポドルスキーを獲得しており、それだけでも既に年俸10億円を支払っているとされています。
神戸は欧州のビッグクラブでも無ければ、中国マネーや中東オイルマネーがある訳でもありません。
Jリーグでも最高成績は7位と中堅のチームでしかありません。
それにサッカーでは有名選手が1人、2人入ったからと言ってたちまち成績がアップするとも限りません。
これだけの大金を投じこれだけの補強を進める親会社の楽天は、何を考えてるのでしょうかと疑問も生じてしまうくらいです。
そこにあるはずの楽天の壮大な構想を覗いてみる価値はあるでしょう。
DAZN効果を利用している
Jリーグの草創期には大物外国人がいたものですが、その後は影をひそめるようになりました。
それがここに来てDAZNによって欧州を中心とする世界にJリーグの試合が配信されるようになったことが大きく影響しています。
イニエスタがゴールに絡む活躍をすれば、たちまち世界に映像が流れる環境になったのです。
このことはポドルスキーがゴールを挙げればドイツの人々はすぐに手元でチェックされている事実からも想像できるのです。
イニエスタはポドルスキーよりも世界的な選手であるだけに、それが世界に及ぶことも十分考えられるのです。
・イニエスタの凄さ
一言で言えば、イニエスタはC・ロナウドやメッシに次ぐ世界のトップスター選手です。
バルセロナ一筋の中心選手で数々のタイトルを獲得しており、W杯も制覇しています。
Jリーグも過去にはジーコのようなトップスター選手もいましたが、来日当時は既に40歳を超えていました。
それがイニエスタは34歳で、先頃のW杯でも優勝候補スペイン代表の中心選手だったのです。
スター選手の存在意義
・ステータスを高める
イニエスタのいるヴィッセル神戸から加入のオファーを受ければ、イニエスタをチームメイトとして迎えられることになります。
これはサッカー選手であれば、捨て難い魅力であるのに違いありません。
サポーターもイニエスタのいるチームのサポーターになれるのですから、プライドも持てるものです。
さらには神戸の街の活性化にも繋がるでしょう。
イニエスタが活躍しているJリーグに世界の注目度も上がるしかありません。
・ビジネスでも注目される楽天
一代で財を成した三木谷社長の大胆な戦略は、当然ながら経済界も視野に入れてのことです。
観客数の増大、チームのグッズの売り上げはもちろんのこと、イニエスタ所有のワイナリーが提供しているワインの売れ上げも既に期待通りに上がっています。
この先は神戸を訪れる観光客数の伸びも期待されているところなのです。
楽天資金はまだまだ続くか
楽天は以前からイニエスタが所属していた名門バルセロナの胸スポンサーになっています。
ユニの胸にRakutenと表示されているのを見かけた人もいることでしょう。
そこで既に世界のサッカー界に資金を投じていたのです。
ポドルスキーだけでも驚いたところへさらにたった1人の選手に32億円を投じる楽天の資金はそれこそ半端ないところです。
今後、Jリーグは外国人枠撤廃の動きもあり、世界にサッカーを解放していくのかもしれません。
単純に2億円の選手を16人揃えても、Jリーグではトップチームができあがりそうです。
日本にバルセロナのような資金力を使ったビッグクラブが誕生するスタートの瞬間が到来したのかもしれないのです。
おかげで今後の行く末には目が離せなくなりました。