地震が多い日本だが、実は世界の地震の20%が日本で起きている?!
- 2018/08/12
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日本における地震は国土の割りにはかなり多い
日本では、人間が感じることのできる有感地震だけでも数多く発生しており、震度1レベルの地震は珍しくもなんともありません。また、テレビをつければ、毎日のように「地震速報」のテロップが流れています。
地震大国ニッポンとまで呼ばれる状況で、世界の中でも突出した地震の多さであることは容易に想像できるでしょう。では、日本の地震は世界の地震の中でどの程度の割合を占めているのでしょうか?
ここでは、比較的大きな地震といえるものを取り上げます。起きていることがわからないような地震はもちろんのこと、歩いていれば気付かないレベルの地震も除外した方がよいでしょう。
とはいえ、揺れ方はその地点によって変わりますし、感じ方は人によっても異なります。そこで、地震の規模を表すマグニチュードを使って考えます。そもそもの地震の大きさということです。
マグニチュードでは、4までを小さな地震としています。5と6が中規模の地震です。つまり、中規模の中でも大きい部類であるマグニチュード6になれば、それなりに大きな地震と考えることができます。原爆クラスの威力とも例えられる大きさです。
このマグニチュード6以上の地震ですが、内閣府のデータによると2000年からの10年間で、日本では212、世界では1036を記録しています。つまり、日本は全体の20.46パーセントをしめているわけです。
※参考:内閣府「平成22年版防災白書」図1-1-1世界の災害に比較する日本の災害
日本列島の陸地面積を考えれば、世界の20パーセントというのは非常に大きな数字といえます。
地震の発生数と被害は別物
さて、マグニチュード6以上の大型地震が、世界の20パーセントもの多さで発生する日本が地震大国であることは間違いないでしょう。しかし、地震が多いことと、地震の被害の規模は必ずしも一致しません。
まず、マグニチュード6の地震が100回起きるのと、マグニチュード8の地震が1回起きるのとでは、破壊力においてマグニチュード8の地震が1回起きる方が断然強力であることは間違いありません。
震度で例えれば、震度3の地震が毎日起きてもたいした被害はないでしょう。しかし、震度7の地震が1回起きれば、とんでもない被害が予測されます。
ちなみに、マグニチュード6とマグニチュード8とでは、そのエネルギーの差は1000倍にもなるとされています。
また、地震の大きさだけでなく、地震が発生した場所や時間によっても被害の大きさは変わります。人もモノもないようなところでは、たいした被害は生じません。しかし、大都市圏で人口密度が高く、早朝の時間帯に起きた阪神淡路大震災のようなケースでは、被害が拡大してしまうのです。
あのときは、耐震レベルの低い建造物や防火性能の低い家屋が密集していたことも無関係ではありませんでした。
ところで、地震による人的被害で想像を絶するのが、中国で1976年7月28日に発生した唐山(とうざん)地震です。河北省の唐山市で発生したマグニチュード7.2の直下型地震といわれており、20世紀最悪の死者数を記録した地震として語り継がれています。
その数は、中国当局の公表値で25万人。海外では65万人とも推計されており、研究によっては80万人を超える規模の死者が出たともいわれています。
東日本大震災で多くの犠牲者を出してしまった日本ですが、その後の大型地震では、犠牲者の数の桁は減っています。しかし、求めるのは一人たりとも犠牲者を出さないことであり、そのための対策は遅滞なく行わなければなりません。
いつまた、大地震によって多くの犠牲者を出すかわからないのが実情です。しかも、東海地震、東南海地震、南海地震では莫大な人的被害の予測が出されており、待ったなしの状況になっています。
マグニチュード6以上の地震が世界の20パーセントも起きている日本です。オヤジ自身も自分でできる地震対策はしっかりやっておきたいですね。