NHK「有田Pおもてなす」の無茶ぶりとおもてなしが面白い件
- 2018/06/23
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NHK「有田Pおもてなす」とは
NHKでは2018年4月から毎週「有田Pおもてなす」と言う有田哲平の名前を冠したバラエティ番組をスタートさせました。
2017年に企画され、2回だけ特別番組として放送されていたものがレギュラー化されました。
これは上田晋也の相方としてではなく、有田哲平をメインにしている番組です。
レギュラー出演者は有田哲平だけで、毎回、選ばれたゲストを呼んで好みのゲストの趣向を聞き出すところから始まります。
それを元にしてゲストが喜ぶようなお笑いの企画を構築し、お笑い芸人にゲストの前で披露してもらい、ゲストのリアクションを楽しもうとするものです。
いつものお笑い芸人の持ちネタを披露するのではなく、普段はしないような芸をさせられてどのようにこなすのかが注目されているようです。
事前の打ち合わせも練習もせずに即興でこなすこともあり、本当の芸人の面白さが垣間見れるところが人気になっているのでしょう。
盛り上がったところで余計なCMが入る民放ではありませんので、お笑いの連続性が損なわれず1時間弱があっという間に終わってしまえると好評のようです。
・笑いのハードルは高い
ただ、有田哲平自身が漏らしているように、ハードルの高い番組ではあります。
まだスタートしたばかりですが、今後、回を重ねると演出の負担も感じてくるのかもしれません。
それはそれとして今後の番組の発展に期待しながら楽しんでいましょう。
「有田Pおもてなす」の感想
・企画が斬新
面白いか面白くないかの前に、番組の構成に目新しさはあります。
ホスト役の有田哲平が毎回、違うゲストに対応して番組を進めるのは、徹子の部屋の要素もあります。
ゲストにアンケートを仕掛けてゲストの趣味趣向を判断し、受けそうなネタを有田が考え出し知り合いの芸人にほぼ強制させ、ゲストのリアクションも楽しむものです。
厳密には人により差のある笑いのツボをいかにゲストに合わせるか、それこそがゲストのためのおもてなしになると言うコンセプトに立っています。
これまでの芸人の一方的なネタを受けるタイプの番組から一歩二歩もグレードの高い真面目な番組のような感覚さえ覚えます。
「さすがNHKだ」と唸りながら見ている人だって多いかもしれません。
・ゲストに期待できる
毎回、その日のゲストに合わせた笑いを提供してくれますので同じパターンにならず飽きません。
ゲストの趣味趣向も教えられますので、そこに意外な発見もあったりします。
役者であれば役柄で勝手なイメージを持っていたりもしますが、実は違った趣向があったり、意外な芸が好みだったりすることもあるのです。
あの人がこんな芸であれだけ受けまくってしまうのかと、驚きのシーンも期待させられます。
・芸人の奮闘ぶり
プロの芸人だからと言ってどんなネタでもこなせるはずもありません。
それぞれ自分なりにこなそうとする頑張りぶりもそれ自体で笑えます。
いかにして笑いを提供しているのか、芸人の裏舞台を覗き込んでいるような楽しさもあります。
いつものネタで決められたイメージしか無かった芸人が、無茶ぶりによって新しい笑いのイメージも出来上がっていくようです。
有田哲平の芸人としての評判
新しい番組企画をこなせている有田哲平にも注目したいものです。
くりぃむしちゅーの有田哲平は、最近レギュラーのテレビ出演も多くなり、バラエティ番組の常連のようにもなっています。
これは機転の効く軽妙な司会などで人気の上田晋也の相方としての露出によるところもあります。
ですが、テレビ界はそれだけで頻繁に出演させてはくれないものです。
上田晋也の軽妙さに上手に対応できる技術を持っているからでしかないのです。
今回の「有田Pおもてなす」で、いつもの鋭いまでのボケぶりをそのままむちゃぶりに転用しているようです。
見ていてそこに違和感もありませんので、新企画番組ながら自然に受け入れられているようです。