密かに流行っている「オヤジLINE」で揶揄されないために

  • 2017/06/01
  • モテ
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  • アントニオ犬助
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基本は言葉のはずなのですが

インターネットが欠かせないインフラとなって一番変化したのはコミュニケーションの方法の多様化ではないでしょうか

生活していく上で、インターネットが欠かせないインフラとなって、ずいぶんたちます。そして、それから受けている恩恵が非常に大きいのは否定ができない事実なのですが、それらが与えた最も大きな変化はコミュニケーションの方法の多様化、とりわけメールの存在でしょう。

昔ならば、気になる女子に思いを伝えるツールはもっぱら電話。思いを伝えるというだけで難事業なのに、その前に先方のオヤジやオカンが電話に出るかもしれないという、高いハードルを越えなくてはならない。このドキドキ感を知らない昨今の若い衆というのは、何か大切なものを学習し忘れている気がするのです。うんうん。

 

すっかり廃れた電話というツール

それが今やメールの時代は過ぎ、LINEでコクる時代だといいますから、高いハードルを超える必要もなければドキドキ感も半減、情緒もへったくれもありませんな。昭和は遠くなりにけりなのです。

そして、飲み屋の女の子の営業電話もずいぶん昔に廃れてしまい、今ではもっぱらLINEで来るとか。「犬助さんたら、久しぶり。最近、お店に顔を見せてくれないから寂しいじゃないの。たまには遊びに来てよね♪」なんて電話は過去のものの様ですね。

 

オヤジLINEが密かに流行中

お店の女の子を口説くにもLINE

営業電話がLINEに変わったならば、お店のお姉ちゃんを口説くのもLINEとなりました。
毎日、無数の煩悩を内包した文字列が、サイバー空間上に放たれているということですね。
そして、世の女子の間では、オヤジがお姉ちゃんを口説く、もしくは仲良くなろうとするLINEの文体を真似るのが、密かに流行っています。

「ご飯いかない?」「いーよ」「どこにする?」これが通常のLINEのやり取り。
ではなく、「今日は、めったにない梅雨の晴れ間ということで、お店以外でも会わない? もちろんlunchは僕のおごりで(汗)」……こんな文体を女子間で用いるのです。

 

距離が縮まっていないにも関わらず!!

「隙あれば自分語り」「やたらと長文」「絵文字を多用する」というのがオヤジLINE。もっとあからさまな例文を作ってみると、「今日は朝から暑かったから、思わず昔気に入っていたVintage Alohaをclosetから引っ張り出してみました(汗)」こんな風になります。

まず「Vintage Aloha」というアイテム。いやビンテージのアロハが好きなのは何も問題がないのです。問題は距離がまだ近くもない相手に対して、お愛想で食いついた振りをしたら最後、延々と数時間に渡って語られそうな、面倒臭そうなアイテムの話題を盛込んで来る点。距離感がわかっていないのがオヤジです。

次に、ビンテージアロハやクローゼットといった単語をわざわざ英語表記にしている点。垢抜けている風や、英語に慣れ親しんでいる風を装うつもりかもしれません。しかし近年のスマホの変換ならば、カタカナを入力すればすぐにスペルが出てくることぐらい誰でも知っています。にも関わらず、そんなしょうもないところで自分アピール、これがオヤジ。

そして「(汗)」、これは本当ならば絵文字が望ましいのですが、この原稿上では文字化けの心配があるので(汗)を用いています。これは絵文字が使える自分アピールがオヤジ臭い。
もっというと絵文字が使える云々よりも、これも自分アピールがウザいということでしょう。そして何よりも、それほど親しくない飲み屋のお姉ちゃんに非常にパーソナル感あふれる、というか、どーでもいい内容のLINEを送りつけているという点です。

 

LINEというツールはオヤジ性が凝縮される

LINEというツールはオヤジ性が凝縮される

まあ、情報が限られる文字だけのコミュニケーション故に、オヤジらしさが凝縮された、エッセンスのようになったLINEを送ってしまうという悲劇。そして、それがコピーされて揶揄の対象となっているという喜劇。こんなものの主人公には、できることならば、なりたくないものです。

そういえばネットの黎明期には、ネチケットなんて言葉がありましたね。今こそ、ネチケットをもう一度反芻してみる時なのかもしれません。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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