勃たない射精できない~糖尿病でEDになったらどうすればいいの?
- 2016/03/02
- ヘルスケア
- 2558view
- ED/不感症
- ED
- 健康管理
- 勃起
- 生活習慣
- 糖尿病
糖尿病は合併症が怖いのです
血糖値が常に高い状態になってしまう「糖尿病」。日本人は血糖を処理するインスリンの分泌量がもともと少ないため、特に中高年以降発症する人が増えています。食べ過ぎや運動不足、ストレスなど生活習慣によっては若年層でも発症する可能性があるのです。
血糖値が高くなると、トイレの回数が多くなる、喉が渇く、体重が減る、疲れやすいといった症状が出ます。糖尿病は発症すると完治はできないので、常に血糖値を管理しなければいけません。血糖値を高いままにすると、失明や腎不全、心筋梗塞、壊死などの合併症を引き起こします。
糖尿病でEDリスクが高くなる理由
さらに男性にとって聞き捨てならないのは、「ED(勃起不全)」になる可能性が非常に高いということです。実際、男性の糖尿病患者の約半数にEDの自覚症状が表れています。
男性が性的に興奮して勃起し、射精に至るまでには、多くの器官が正常に機能しなければいけません。糖尿病になってしまうと、これらの機能が低下して、射精どころか勃起すらできなくなってしまいます。
まず陰茎が勃起するためには、脳が受けた性的興奮を伝えなければいけません。けれども糖尿病になると神経の伝達がうまくいかなくなるのです。また、陰茎を大きくして固くするには十分な血流が必要ですが、糖尿病は動脈硬化を引き起こすため、血流が滞ってしまいます。そもそも体がだるいと性欲どころではありません。
糖尿病のEDは病院で診察を受けよう
糖尿病によるEDは、治療によって回復する可能性があります。基本的にはレビトラ、バイアグラ、シアリスといった日本で認可された勃起治療薬を服用し、それでも効果が現れなかったり副作用の心配があるなら、陰茎の海綿体に血管を拡張する薬剤を注射する方法もあります。なお、どちらの治療法も保険の適用外です。
男性にとって勃たなくなるのは重大な問題ですが、糖尿病によるEDは初めから治療を諦めてしまう人が多く、実際に受診しているのは患者数の1%程度と言われています。ただし、EDの裏では既に重大な合併症を患っている可能性があるので、たとえ動機がEDであっても病院で診察を受けるべきでしょう。
まずは糖尿病にならないことが大事
糖尿病を防ぐには、日頃の生活習慣が肝心です。規則正しい生活を送り、食事は緑黄色野菜や食物繊維を中心に食べ過ぎないようにします。また、適度な運動はインスリンの機能を改善してくれます。糖尿病は気づきにくい病気で、自覚症状が現れた時には手遅れになっていることも多々あります。勤め先で行われる健康診断は必ず受けましょう。