プロ野球で活躍した外国人選手は金満チームにとられるけどルール的に大丈夫?
- 2019/01/14
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宝くじに当たったのに・・・
プロ野球に無くてはならない存在、助っ人外国人選手。
活躍するかどうかはシーズンが始まってみないとわからず、そのため外国人選手の獲得は宝くじと表現されることもあります。
そんな外国人選手ですから、すでに日本で成績を残した外国人選手は他球団にとっても魅力的。
未知数の外国人選手を獲得するよりも、ある程度の活躍を計算することができます。
そのためせっかく「当たり」の選手を引いても、オフには交渉がまとまらず他球団に取られることも・・・。
ここでは、そんなNPBの外国人選手事情をご紹介します。
過去5年の国内移籍
下記は、ストーブリーグにおける外国人選手の過去5年の国内移籍の一覧です。
所属元の球団による残留交渉の報道が無かった選手も含めてあります。
・2014年オフ
ホセ・ロペス(読売ジャイアンツ→横浜DeNAベイスターズ)
トニ・ブランコ(横浜DeNAベイスターズ→オリックス・バファローズ)
ブライアン・バリントン(広島東洋カープ→オリックス・バファローズ)
キャム・ミコライオ(広島東洋カープ→東北楽天ゴールデンイーグルス)
ウィリー・モー・ペーニャ(オリックス・バファローズ→東北楽天ゴールデンイーグルス)
・2015年オフ
エクトル・ルナ(中日ドラゴンズ→広島東洋カープ)
ルイス・クルーズ(千葉ロッテマリーンズ→読売ジャイアンツ)
ジェイソン・スタンリッジ(福岡ソフトバンクホークス→千葉ロッテマリーンズ)
・2016年オフ
アルフレド・デスパイネ(千葉ロッテマリーンズ→福岡ソフトバンクホークス)
・2017年オフ
ジョーダン・ノルベルト(中日ドラゴンズ→東京ヤクルトスワローズ)
アレックス・ゲレーロ(中日ドラゴンズ→読売ジャイアンツ)
・2018年オフ
オネルキ・ガルシア(中日ドラゴンズ→阪神タイガース)
外国人選手と日本人選手の違い
ドラフト会議を経て入団をした日本人選手は、通常はフリーエージェント権を取得するまで自分の意思で他チームに移籍をすることはできません。
そして現行のルールでは、フリーエージェント権を取得するまでには最短で8年必要とします。
それに比べてNPBでプレーをするのにドラフトを経由しない助っ人外国人選手は、契約時に定められた年数を経過すれば他の球団に自由に移籍をすることができます。
その年の保留者名簿に名前が無ければ、他の球団は自由に交渉をすることが可能です。
またBランク以上の選手は2人までと定められているフリーエージェント選手のように、獲得する人数に制限はありません。
ただし何人獲得しても、同時に一軍登録できる助っ人外国人の数は4人までとなります。
助っ人外国人の契約年数について
NPBで初めてプレーをする外国人選手の場合、その契約年数は1年契約である場合がほとんどです。
その理由はいかに海外で実績のある選手でもNPBの野球に対応できるは未知数で、長期契約を結ぶにはリスクが大きいからです。
そのため外国人選手の場合は、たった1年でチームを移るということも珍しくありません。
このオフは北海道日本ハムファイターズが台湾の王柏融選と4年契約を結んで話題となりましたが、まだNPBで実績のない外国人選手とここまで長期の契約を結ぶのは異例中の異例と言えます。
契約した年数を満たせば問題はない?
このように外国人選手はドラフトで入団をした日本人選手と違い、契約した年数を満たせばその球団に残る義務はありません。
フリーエージェントを待たずして、他の球団と自由に交渉をすることができます。
そのため当たり外国人を引いた球団には、オフは待たずしてシーズン中から残留交渉をするケースも存在しています。
シーズンの順位にも大きく影響する助っ人外国人。
当たり外国人を4人引くだけでも大変なのに、さらにその全員を引き留めるとなるとフロントの苦労が忍ばれます。
金銭や契約年数などの条件はもちろん、外国人選手を引き留めるためにはプレーしやすい環境を整えることも重要になるのでしょう。