神戸新聞杯2017 素質断然!キセキは菊花賞の惑星になれるか
- 2017/09/16
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ロンドンファミリーの秘蔵っ子血統がキター
夏のローカルで軽くポンポンと連勝してみせ、菊戦線にいよいよ頭角を現した期待の3歳馬、それがキセキ(牡3・角居厩舎)である。
春のクラシック戦線でもいいところは見せていた。しかしまだまだ荒削りでモッサリしたところがあって、スピード負けしていた印象が強く、いかにも「秋以降に距離伸びて楽しみ」といった素材だった。
ここ神戸新聞杯はダービー馬はじめ、有力馬が多数エントリーする高レベル戦であり、どんな素質馬でも今後の試金石となるのは間違いない。
キセキの好走確率はいかほどになるのだろうか。
まず走りがいい
500キロからなるキセキの雄大な馬体は、俊敏さに欠ける印象もあるが、これは父ルーラーシップ同様であまり心配はない。
スタートはモッサリ(父はもっとひどかった)、だがストライドに窮屈なところがなく、初めてリプレイ映像を見ても「ああ、この馬ね、走るわ」とすぐわかる動き。
折り合いに不安がなく、勝負どころをスーッと上がっていく脚の気持ちよさ、そしてはじけっぷり。
前走信濃川特別では、レースの上がりが34秒4のところを、後方3、4番手から32秒9!でまとめ、まだ余裕あり。
前肢の踏み出し角度がとにかく素晴らしく、フォームにはこれっぽっちのケチもつかないレベルだ。
血統がいい
これは紹介するまでもないだろうが、キセキの血統は
父ルーラーシップ
父父キンカメ
父母エアグルーヴ
母父ディープインパクト
母母ロンドンブリッジ
という、まるでゲーム内のような豪華さ。
母自身は未出走だったが、繁殖としてはそのほうがいいこともある。いま勢力拡大中の「ロンドンファミリー」であり、叔父にあたるグレーターロンドンともども、大きなところを狙える背景を持っている。
ダイナカール一族やロンドン一族は、産駒が栗毛に出るとあまり成績がよくない。あくまで父方の血(鹿毛)を生かして吉、の血統なのである。
しかしライバルは相当手ごわい
まずキセキの前に立ちはだかるのは、泣く子も黙る今年のダービー馬、レイデオロ(父キンカメ・藤澤厩舎)だ。
菊花賞へは向かわず、このあとはJCあたりが目標となるようだが、実はオジサン、この馬の距離適性には一抹の不安を感じていて、本質的には2400も長いとみている。
とはいえ同世代なら実力は一枚上。なんてったってダービー馬ですから!
個人的にもっと買いたいのが、ダンビュライト(父ルーラーシップ・音無厩舎)。ジリ脚で善戦マンの見本形だが、夏の成長があればポンポンとジャンプアップするだけの素質はある。
他にもカデナ(父ディープインパクト・中竹厩舎)の巻き返しや、
マイペース先行で怖いマイスタイル(父ハーツクライ・昆貢厩舎)など、少数精鋭の布陣。
ダービー馬のいない菊戦線を盛り上げるのは、はたしてどの馬か?