「中古品」あなたはどこまで許せますか
- 2017/08/27
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ポチる手が止まった中古の炊飯器
液晶モニターが納品で一段落したと思ったら、家族から「そろそろ新しい炊飯器の用意を」とリクエストされた。
はいはい、待ってましたよ、炊飯器。
いまご飯がおいしく炊けるスゴいのがあるって言うじゃな〜い。
あれこれ比較して値段を確かめ(一番楽しい時間)、臨戦態勢に入ったちょうどそのとき、Amazonアウトレットから「中古の炊飯器いかがすか〜」というお知らせが。
お、いいね、安いね、中古の炊飯器。
…そう、中古の、ふーん…え? 中古の炊飯器?
中古って、中古のことだよね。
そこで思わず、オジサンの手が止まる。
潔癖というわけではないが
自分は中古パソコンも中古スマホも中古車も扱う(ときにはジャンクも)、人よりは中古に優しいオジサンではあるが、さすがに今回だけはポチッといけなかった。
Amazonアウトレットだって、もう何回も利用している。
中古PC関連でお世話になってるし、幸い不良品、使われすぎ品をつかんだ経験もない。
それに「中古の炊飯器」って言ったって、「新古品」という可能性もある(確かめてはいない)。
だがしかし、その一歩が踏み出せなかった。
きれい好きの人からしたら「当然だろ」の世界ではあるが、自分は泥水をすすっても生きていけるタイプかと思っていた(嘘つけ!)ので、軽くカルチャーショックを受けたことは間違いない。
やっぱり、越えられない一線ってあるんだよなぁ。
中古品にどこまで寄り添えるか
友人にこの話をしたら「人は顔に近い部分から順に避けるんだろう」と言われた。
なるほど、好みの女性に近づきすぎて「近い、近い」と怒られる、あのシチュエーションに似た感じだろうか(違うわッ!)。
温故知新、まだ使えるものを大切にする心は確かに必要だ。
それも無理のない範囲であってこそ、また気持ちよく続けられるからこそ、中古品が生きる。
毎朝食卓で感じる違和感を克服しながらの食事なんて、いくらオジサンでもいやだし、またそれが価値観の狭さだとは思いたくない。
自身、相当中古でもイケる人なんですけどねぇ。
他人の線引きをとやかく言う前に
今回自分に思わぬ「限界」があったことに気づき、今まで他人に感じていた「アンタ潔癖やなあ」の心を少し譲ることができた感じ。
口に入るキッチン製品ということもある。
また中古にしてはけっこうお高いだろ、と思ったこともある。
いずれにしろ、買えなかった。
となれば、中古は全部NG、の人の気持ちも前より理解できる。
なにより少し心に余裕ができて、涼しい風が吹いた気がした、夏の中古炊飯器事件簿である。