仮想通貨に見る美味しい投資話

仮想通貨を昨年、一年間、放置しておいただけで資産が数十倍に膨れ上がったという人は確かにいるようです。
仮想通貨は否定はしないものの、まだまだ技術も法制度も人的体制も不十分なものだからと見向きもしなかったのが一般人でしょう。
ところが海外の成功例などに釣られたのか、何も考えずに仮想通貨を購入して寝て待っていた人が莫大な利益を上げているのです。
だから美味しい投資話は、あるところにはあるものだと人は実感させられます。
そんな投資話はあらゆるジャンルに及んでいます。
どこかに第2の仮想通貨となる話が転がっているのではないかと思うのも自然ではあります。
いち早くそんな情報さえ掴めれば、残りの人生の過ごし方も大きく変わってしまうのも確かなのです。
それでは自分がと、あくせくする人にはある程度、共通した人間像もあります。
それがどんなものか、自分はどうなのかとチェックしてみることは大切です。

優秀で真面目な人こそ要注意

真面目な人は自分は平均的な人材に比べればそこそこ優秀であるのだから、資産も平均より多くても当たり前だと思うものです。
学生時代の偏差値も身に染みて感じていますから、それに見合った収入を得ていないとどこかで補填されて然るべきだとも思います。
そんな欲求を満たしてくれるのが、資産運用です。
美味しい投資話など無いというのも一般的な話であって、昨年の仮想通貨のように世の中には美味しい投資もあり得ることもわかっています。
それも数少ないチャンスであるのもわかっていますが、優秀な自分であればその少ないチャンスをゲット出来るはずなどと思い込んでしまうのです。
投資話に乗るのを周りの人に注意をされても、それはこの人は自分の実力がわかっていないのだとか、人をさげすんでもしまいがちです。
あるいは、投資の内容に理解が出来ない能力の低い人であるだけだなどとも思うかもしれません。
それは傍から見れば、リスク管理の甘いお坊ちゃまのようにしか見えません。
残念ながら、その見解は往々にして正しいのです。

・実は人に保護されているだけ
大企業や公務員などで安定した仕事と収入を得ている人は、それも当然ながら自分の実力と思っています。
たとえ仕事を辞めても自力で稼げるなどとまで思いあがってしまう傾向もあります。
そこで簡単に独立したり投資で生活を成り立たせようとして、失敗するケースも多いものです。
・節約より投資を重んじている
毎日のチラシ広告に目を通したりなどのこまごました節約対策には、あまり関心もありません。
それはよほど生活の苦しい人でしかも投資でお金を増やす能力も無い人のすることだなどと思っている傾向さえもあります。
確かに節約は趣味として楽しむだけの価値はありますが、それで経済を潤そうとすれば必ずやつらくなってしまいます。
それよりも投資でお金を転がしていた方が生活もより楽しく潤わせてくれるはずではあります。

・上昇志向が強い
本人的には自己実現をしようとしているだけなのですが、実際には見栄を張りたがっているだけのことが多いものです。
つまりは自信過剰に陥っている人がそれだけ世の中には多いのです。
いわゆる美味しい話に引っかかりやすい人で、このような人たちがいるおかげで投資詐欺も成り立っているとさえ思われます。

失敗を成功に変えられるか

結果、まんまとはめられて失敗した人はどうしてこんな人がと思える人が多くなります。
当人もどうして自分がこんな失敗をするのかと愕然ともしてしまいます。
それでもたまたまだから今度は大丈夫と、何度も失敗を繰り返す人も後を絶ちません。
結局のところ、失敗はしてもその後に自分を客観的に見れる一部の人だけが投資に成功する人なのでしょう。