筋肉痛に効果はあるけど使っちゃダメ?抗炎症剤の注意点
- 2016/12/14
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酷い筋肉痛…辛いですよね…
筋力トレーニングを日常的に行っている方であれば、筋肉痛とは切っても切れない仲になっている人も多いのではないでしょうか。筋肉痛は主に「ネガティブの動作」によって引き起こされます。つまり、ウェイトを挙げる時ではなく、降ろす時。筋肉が伸展しながら負荷を掛けられている時に多く発生するのです。
この筋肉痛、程よい痛みであればトレーニングのやり甲斐を感じる一つの要因になりますし、必ずしも不愉快なだけの存在ではありません。
しかし、あまりにも酷い場合は夜眠ることもままらない程辛いですよね。こういう時、薬局で売られている「バン●リン」や「ボルタ●ン」といった抗炎症剤は効果を発揮してくれるものなのでしょうか。
薬局で人気の抗炎症剤!効果はあるの?
現在、市販されている筋肉痛対策用の塗り薬に含まれる成分は大きく3種類に分けられます。それが「インドメタシン」、「フェルビナク」、「ジクロフェナク」です。これらは成分こそ厳密には違うものの、その作用機序はほぼ同一ですので効果の強さも同じ程度になります。
ちなみにこれらは「第2世代」と呼ばれる抗炎症成分です。第1世代はサロンパスで有名なサリチル酸メチルやサリチル酸グリコールです。当然後から登場した第2世代の方が効き目は強くなります。
これらの成分が筋トレによる筋肉痛に効果があるかと言うと、一応「ある」と答えておきましょう。ですが…
基本的には使っちゃダメ!副作用もあるぞ
さて、ここまで説明しておいて身もふたもないのですが、基本的に筋力トレーニングによる筋肉痛にはこれらの経皮消炎剤は使わない方がよいのです。打ち身などの怪我であれば緊急トラブルですから止むを得ないのですが、筋トレによる筋肉痛は日常茶飯事ですよね。そういった日常的な痛みにこれらの消炎剤を使いすぎると内蔵に負担が掛かったり、筋肉の組織が一部分解されてしまう可能性があるのです。
経皮消炎剤はあくまでもトラブル解決用。意識的に行っている筋肉痛の治療には不向きであると強く覚えておいてくださいね。
筋肉痛が酷すぎる時は?
では結局筋肉痛はどうやって治すのがいいのでしょうか。その答えはズバリ「冷やす」です。なんともシンプルで申し訳ないのですが、とにかく余計なことをしないのが一番です。前述した通り、筋肉痛は筋肉の周辺の筋膜等の組織が炎症を起こしている状態です。無理に薬品を使うよりも、おとなしく熱を除去しながら回復を待つのが得策なのです。
最後に、これも余談なのですが実は筋肉痛になるならない、あるいは強い筋肉痛と弱い筋肉痛、これらは筋肉の実際の発達には一切関係がありません。トレーニング翌日に筋肉痛がまったく来ないと「筋トレの効果がゼロなのではないか」と不安に感じる人もいますが、安心してください。筋肉痛にならなくとも筋肉はちゃんと肥大するのです。ですから、痛みが来るまで無理にトレーニングをやり続けるような事はしてはいけませんよ。