「きれいめな格好」って結局、具体的に何をすれば良いのか?

  • 2019/06/08
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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最近、久しぶりにアクセサリーを買いました。前回、オヤジのアクセサリーについて書いたから?自分で書いたアクセサリーのオススメを読んで自分で欲しくなったんでしょうか??

実はメガネを見に行って、バッファローホーンのメガネが欲しくなったのですが、サイズ調整の難しい素材なので自分に合うものが無かったんです。でもバッファローホーンの魅力に抗えず、結局メガネは断念したものの、バングルを手に入れたという次第です。前回書いた私のオススメからすると、私にとっては一度に身につけるアクセサリーの数が増えるので、難易度が上がる訳です。またそれが楽しいので、それでも「普通に格好良い」装いになる技を磨いていきたいと思います。体系化出来たら、またご紹介しますね。

そんな今回のテーマは「きれいめ」

これ、「どうやったら見た目が良くなるのか分からない」という男性からのご相談への回答で、私が良く使うキーワードです。実はこの「きれいめ」が出来る様になると、結構見た目が良くなるものなのです。

 

良く言われる「きれいめ」

良く言われる「きれいめ」

最近はファッション誌での提案も含め、きれい目な装いを求められる事が多くなっています。特に歳を重ねた大人に「きれい」という要素が必要なのは、私が何度か書いている事でもあります。

これ、ファッション誌で書かれる様な流行という意味ではなく、大人としては基本として押さえておきたいポイントなんですよ。

ここは本当に大切な事なので、色々な場で何度もお話したり、書いています。その中で結構多い反応があるんです。

 

「自分は見た目でどうこうしようと思わないし」

「そんなに服で目立とうとは思わない」

「見た目じゃないところで勝負しなきゃ」

「普通に出来れば良いんだけど」

「服くらい自分の好きにして何が悪いの?」

 

こんな台詞で「きれいめ」へのやんわりとした拒絶反応を示す方、多いんですよ。でもね、我々男性が言われている「きれいめ」って、その他の誰よりもキラッキラに綺麗にして、ピッカピカに目立とう!という話ではないのです。

むしろ、いままでの日本人男性の服がいい加減過ぎ。というか相手に不快感を与える程の酷いレベルだった!と荒っぽく言ってしまえばそういう事なのです。芸能人とか人目に晒される仕事をしている様な派手な装いを想像する前に、普通レベルにさえなっていない。中身を見せたくても、その前に立ち塞がる不快感を抱かせる見た目で、興味を持てない。言葉遣いを好き勝手にしている若者には「正しい日本語を!」なんて注意するくせに、非言語コミュニケーションツールの服になった途端に、自分勝手な表現をして受け手の立場を考えない装いをする。

とまあ、こんな具合に日本人男性の考える「普通の装い」がその他から見ると普通以下だったという事なのです。ここにある赤信号をみんなで渡ってしまっているが故に、そこで受ける痛みに鈍感になってしまい、青信号を渡っている気になっているだけなのです。

「きれいめな装いを心がけましょうね」というのは、信号が赤なら渡らず、青になってから渡りましょうね。という、実は普通の事をオススメしているだけなのです。

 

大人のきれいめとは?

大人のきれいめとは?

では、青信号になる普通のきれいめな装いとはなんでしょう?実は男性だと簡単なんですよ。スーツを着れば良いのです。

スーツは本当に完成度高くデザインされた装い。着るだけで、スーツ以外の服の時よりも何割か増しで良く見えるもの。これはあなたも既に実感済みなのではないでしょうか。ですから、スーツを着て違和感のない場であれば、スーツを着ればOK。シーンが違うなら、スーツの要素を可能な範囲で残す事を考えれば良いのです。

ですから兎にも角にもまずは、スーツの基本的な装いを身に付ける事をオススメします。スーツを着た自分の魅力を最大限に発揮するには、スーツの基本的なルールに沿った着こなしが必要です。ただスーツは本当によく出来ているので、ルールを知らずに何となく着ただけでもそれなりに見えてしまいます。それで満足している男性は結構いますが、それでは宝の持ち腐れなのです。だって、女性ならこうはいきません。決まった「コレ!」という装いがないので、自分の体型や似合う系統などを考えながら、服を総合的に選んでいく必要があるのです。女性の装いはこういった意味で難易度がとても高く、そして面倒だとも言えます。それに比べれば男性には、この無敵の装いとも言える「スーツ」があるのは素晴らしいアドバンテージなのです。だから、これを上手に使えないというのは、本当に勿体無い。これをまずは知っておくという事が、大事でしょう。

 

問題はカジュアル

問題はカジュアル

さて、ここから具体的な問題となってくるのは、スーツの装いそのままでは場違いなシーンでの装いです。なるべくスーツの要素は残すといっても、場合によってはあまり残せない事も。これは大雑把に言ってしまえばカジュアルなシーンになるほど、スーツの要素は少なくした方が良くなる場合が多い、という事ですよね。季節で言うなら夏は最もスーツの要素を入れにくい。つまり、きれいめな装いがしにくくなるという事。こういう時にどうするか?というところで「きれいめ」な装いが出来る人と見られるかどうかが、はっきりと分かれてきます。

着こなしが上手な人は、夏でもカジュアルな開放感や、時にはワイルド感を出しつつ、その中にも大人の清潔感があり、上品さを漂わせます。こういう装いはどこでも好感を持たれやすいものですよね。

 

 

スーツ要素の入れ方、考え方は?

スーツ要素の入れ方、考え方は?

こういう装いは、どうすれば良いのか?男性であればこのポイントとなるのが、スーツの装いのどこをどう残すか?という事になるのです。どうでしょう、分かりますか?できていますか?

私がオススメする、スーツの着こなしポイントを押さえる上での考え方はこうです。

・下に位置するものを残すほど間違え難い

1番下は靴です。ここを革靴にしておくと、その他でカジュアルな服を着ていても、きれいめな雰囲気をギリギリ持ち堪えておけます。もちろんそこにトラウザーズやスラックスなどのズボンを合わせれば、よりきれいめな雰囲気がアップします。上半身を考えるのは最後で良いのです。

・ニット生地を避ける

ニット生地、つまり編まれた生地はそれだけでカジュアル感が強まります。買ったばかりなら良いですが、着ているとどんどんヨレてきてしまい、きれいめな雰囲気が薄れてしまうのです。本来のスーツの装いにおいても、人の目に触れる部分でニット生地が使われているのは、ソックスだけなのです。

・シワが付いた服を着ない

服の中にはシワ加工をされたものもあります。洗いざらしで、自然にシワがついた服を着て格好良いというのもあります。しかし、自分の思い通りに「きれいめ」な格好が出来ない段階では、シワ付きの服を着るのはオススメしません。「きれいめ」がどういうものか分からないでやると、シワ付きの服は単にだらしなく着ているだけだ、と見られる危険があるのですから。

・色を沢山使い過ぎない

夏はカラフルな装いもしたくなります。しかし色を沢山使うほど、印象を良くする着こなしは難しくなるものです。全身で使う色の数は3色程度にまで抑える事で、まとまりのある装いになります。また、カジュアルなデザインの服にシャープさとか、清潔感を出すには「白」を使うのが効果的。白いシャツやズボンなど、どこか1点入れるだけで、爽やかな印象になります。ちなみに、上半身に着る服は真っ白でも良いですが、ズボンや靴では、多少白のトーンを落としたクリーム色などの方が、大人は落ち着いた雰囲気になるのでオススメですよ。これも、スーツの装い方を基にしています。

・サイズ感に気をつける

流行を見ると、小さ過ぎるサイズが流行ったり、逆の大きいサイズが流行ったり(今はこちら側)します。しかしスーツの装いでは、こういう流行に流されないのが一番普通で、スマートに見えますよね。小さ過ぎず、大き過ぎず。大人の余裕が感じられるくらい、適度な余裕があるサイズ感。サイズは体感覚として「このくらいのキツさ」みたいに覚えている事もあるものですが、適正なスーツのサイズ感だと、着ていてキツく感じることはないのに、見た目はちゃんとメリハリが効いていてシャープに見えるんですよね。このスーツのサイズ感をカジュアルな服でも出来る様にすると、バランスが良く見えるのです。

 

以上、こんなところに気をつけてみましょう。やることはちょっと多いかもしれません。でも、周囲からは格段に違って見えます。スーツが持つ装いのルールを応用する事で、比較的自分本位では無い、相手の視点に立った装いが出来る様になるのです。ぜひ、この夏から試してみてはいかがでしょう。

 

この記事の作者

ファッションマジシャン◆ yutaka
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