フローラS2017 ホウオウパフューム 母系から受け継ぐ栗毛の血騒ぐか
- 2017/04/17
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オークス戴冠の行方は混迷を極める
桜花賞は「荒れ馬場を我慢した」馬たちに凱歌があがり、残念ながらオークスの参考になるレースとはならなかった。
今後有力マイラーは軒並みNHKマイルカップへと路線変更し、オークスはオークス独自の路線を歩んだ馬たちの争いとなりそう。
一時期、人気になってはチョイ負けの常連ローテであったフローラS(オークストライアル)だが、近年はマイラーとの棲み分けがなされ、一概にダメとも言えなくなってきた。
そこへ今年登場予定の期待馬が、ホウオウパフューム(牝3・美浦・奥村武厩舎)。
いかにもオークス向きの血統と勝ちっぷりが評価され、いっきに有力馬の1頭へとのし上がった馬である。
全頭ごぼう抜きの寒竹賞
彼女のポテンシャルが明らかとなったのが、1月の寒竹賞。
2000M戦の5Fを61.3、前半36.0、上がり35.3のラップ構成は、正月の特別戦としては優秀であり、それを最後方からまとめて面倒をみた末脚にもひかれるものを感じる。
もちろん、今年の弥生賞より2枚は上をいく内容であり、これで「まだバリバリ調教をやっていない」というのだから、厩舎の期待が高まるのも無理はない。
新馬戦はランガディアの3着に敗れはしたが、相手は牡馬の現オープン馬。距離が1800だったし、マイル色強い相手にもよく食いて、決してスピード負けではなかった。
彼女と母の毛色の謎
さて今後の彼女の適性などを図る上で参考になるのが、彼女の「栗毛の毛色」である。
血統表を見ると、確かに母マチカネタマカズラは栗毛で、パフューム自身もそこから受け継いだようではある。
が、不思議なことにそのあと母系(父系も同様)をいくらさかのぼっても栗毛の馬が現れない。
母 栗毛
母母 芦毛(4340 着外なし)
3代母 鹿毛(米3勝)
4代母 鹿毛(芝馬5243、米10F・芝G3で3着)
5代母 栗毛(米国27戦4勝)
6代母 栗毛(英国芝馬2004)
7代母 栗毛(英国1000ギニートライアル2着)
「彼女の栗毛と力の源はどこからきたのか」と、面白がってこんなに古い牝系までさかのぼると、やっとそれらしい栗毛馬たちにたどり着く。
4代前までは米系とはいっても芝血統であり、しかもやたらと堅実な成績のファミリー。
得意な条件でドカ負けする馬でないことは確かだろう。
好タイム決着に対応できるかがカギ
ひとつ心配があるとすれば、ここ3年のように勝負が好タイムで決まったときの対応力だろう。
2分0秒台で走った馬は、軒並み本番でも好走できる。
今までのようにのほほんと後方へ構えていてはまずいが、そこはなんといっても田辺騎手。勝ち方次第では樫の女王への道が見えてくるだろう。