カープ公式戦チケット購入の抽選券配布に長い列が?いつからこんなに人気球団に?
- 2019/03/13
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チケットを求め長蛇の列!
2月25日、マツダスタジアムで公式戦チケットの抽選券を配布した広島東洋カープ。
しかし球団が予想をしていたよりも遥に多くの人の集まり、交通に影響が出るほどの長打の列が。
警察が出動する騒ぎにもなり、予定を変更して配布が終わる前に打ち切りとなりました。
チケット、それも厳密には抽選券でこれほどの騒ぎ。
かつてのカープからは、あり得ないほどのフィーバーぶりです。
いつの間にカープはこんなに人気球団になったのか。
ここ何年かプロ野球から離れている人には、ニュースを見て驚いた人もいるのではないでしょうか。
チームが強くなったため
かつてはBクラス常連、そして人気も今ほどではなかった広島東洋カープ。
そんなカープが人気球団になったのは、まずチームが強くなったことが挙げられます。
カープは1998年から2012年まで、実に15年連続でBクラスが続いていました。
2012年の観客動員数は158万9千人。
しかし翌2013年に16年ぶりのAクラスに入り、球団史上初のとなるクライマックスシリーズ進出を果たします。
その2013年の観客動員数は前年と変わらない156万5千人だったのですが、このCS進出が大きな話題となり翌2014年は190万4千人に大幅にアップ。
2015年には、ついに200万人を超えることになります。
そして2016年に、25年ぶりの優勝。
フィーバーは衰えるどころか勢いを増していき、3連覇となった2018年は223万2千人と球団歴代記録を更新しています。
中日の監督をしていた落合博満氏がかつて「勝つことが最大のファンサービス」と話していたことがありますが、まさにその最大のファンサービスの効果が大きかったことがわかります。
女性ファンを意識した戦略
かつて流行語大賞のトップテンにも選ばれ、今も当たり前のようにその名称が使われている「カープ女子」。
この「カープ女子」は広島が16年ぶりにAクラスとなった2013年の秋ごろから使われ始め、急速に普及をしていました。
そんな背景もあってか、2014年に球団は「新幹線でマツダスタジアムへGO!『関東カープ女子 野球観戦ツアー』」というイベントを開催。
関東の女性ファンを対象に球団が広島への往復の交通費を負担するというもので、メディアにも大きく取り上げられました。
このイベント以外にも女性ファンをターゲットにした取り組みは続けられ、カープ女子はすっかり世の中に定着をすることになりました。
今や広島だけではなく、全国に多くのカープ女子が存在しています。
球場のボールパーク化
従来の野球場は試合部分に頼りすぎており、球団もどこか殿様商売的な所がありました。
しかし広島はメジャーリーグのボールパークに倣い、本拠地であるマツダスタジアムでさまざまなイベントやファンサービスを実施。
グループ観戦席も設けられ、たとえ試合に負けてもある程度は満足感を得られるような球場作りが進められました。
試合だけではなく、球場そのものを楽しめる場所に。
こうしたボールパーク化への取り組みも、現在の人気に大きく影響しています。
人気は球団の予想を大幅に超える
今やチケットを入手するのも困難となり、悪質な転売も横行するようになった広島東洋カープ。
そのため今回の抽選券配布が行われたのですが、今やその人気は球団の予想を大幅に超えるほど膨れ上がっています。
このフィーバーは少なくとも、広島が強さを維持している限りは続くでしょう。
そして今より強さが衰えることがあっても、様々なファンサービスにより減少幅は最小限に抑えられるのではないでしょうか。
かつては観客動員数が年間100万人を切ることもあった広島東洋カープ。
もうそんな時代に戻ることはなさそうです。