野球のバッターは3割で一流と言われる理由は?
- 2017/08/09
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3割で一流の理由は?
バッターは3割を打てば一流。
このような話を聞いたことがある人は多いと思いますが、何もそれがルールとして定められているわけではありません。
あくまでも、そのような意見が多いというだけの話です。
とは言え、そのような説が広まっているのは何かしらの理由があるはず。
そこでここでは、3割バッターが一流と言われている理由を考察したいと思います。
4割バッターがいないから
日本プロ野球史上、4割を打った選手は存在しません。
これまでの最高打率は1986年にランディ・バースが記録をした.389。
日本では歴代最高のアベレージヒッターと言えるイチローでさえ、4割には届きませんでした。
またメジャーリーグでも1941年ののテッド・ウィリアムズ以来は輩出しておらず、この事からも3割台はバッターの1つの限界値とも言えるでしょう。
この事は、「3割打って一流」という説に大きく関係していると思われます。
キリの良い数字だから
3割というのが単純にキリの良い数字だから、というのも理由として挙げられるでしょう。
3割2分打って一流、2割9分打って一流、では収まりが悪くなるのは確かです。
打率が重視されているから
3割打って一流とはよく言われますが、バッターのステータスを示す指標は打率だけではありません。
本塁打、打点、出塁率、また最近ではさまざまなセイバーメトリクスも選手の評価に用いられています。
それにも関わらず20本打って一流とか80打点挙げて一流とか、打率以外の一流の基準についてはほとんど聞くことがありません。
打率は高ければ高いほど良いのは確かです。
しかし、.250 20本のバッターが.300 5本のバッターよりも劣っているとは決め付けられません。
シングルヒットだろうとホームランだろうと同じ1安打として計算される打率は、それだけでバッターの全てを計れるほど万能なものさしではないのです。
打率はバッターの確実性を計るためには、優秀な指標です。
しかし、やや過剰なほど重視されている面もあるのではないでしょうか。
得点圏打率とは?
通常の打率とは別に計算をされている、得点圏打率。
これはランナーが二塁か三塁もしくはその両方(満塁を含む)にいる得点機での打率のことで、バッターのいわゆる勝負強さを計る指標です。
打率と本塁打の割に打点が多いなぁ・・・という選手は、この得点圏打率が高かったりします。
得点圏打率は必然的に打率よりも打数が少なくなることもあって、1シーズンで4割を超える場合もあります。
ただ、現在の所タイトルは設けられていません。
3割ない=一流じゃないとは限らない
3割バッターが優れているバッターであることは確かです。
ただそれだけでバッターの全てを評価できるような指標ではありません。
またバッターとしてではなく野手での評価となれば、守備や走塁も欠かすことはできません。
打率が低い選手も、セイバーメトリクスをチェックすれば意外なほどの貢献をしているかも?
そういった選手を探すのも、野球の楽しみ方の1つです。