宝塚記念2017 30年前の牝馬が教える新制度下のG1好走法
- 2017/06/17
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大阪杯の余波が残る少頭数競馬に
春の早いうちに一度ピークを持ってくるローテには、施行前からさまざまな意見があったのは事実。
今年行われた野球のWBCではないが、いつもと異なる時期のピークを要求された選手たちに、帰国後軒並み異変が現れていることからも、想像以上にアスリートたちのリズムを狂わせることは間違いない。
大阪杯を使いながらグランプリまで駒を進めた馬は
キタサンブラック
サトノクラウン
ミッキーロケット
の3頭のみ。
天皇賞春まで制して今春3冠を目指す「無事是名馬」のキタサンブラックには、ホント頭が下がる思いだ。
かつて新制度施行の年に1頭の牝馬が走った
今から30年以上前の1984年。
この年はJRAにグレード制が施行された最初の年であり、他にも秋の天皇賞が2000Mに短縮されるなど、番組面でも今年と似た経緯をたどった時期だ。
この年の宝塚記念で、ある1頭の馬が人気薄を覆して3着に激走した。
馬の名は「グローバルダイナ」。5歳牝馬。
振り返ると、彼女にはいくつかの注目すべき好走ポイントが見られる。
▼超堅実派
▼裏開催志向のローテ
▼もちろん人気薄
少頭数で「波乱なし」と片付けられている今年の宝塚記念に、風穴を開ける馬はいないのか、彼女の蹄跡から探してみよう。
異彩すぎるグローバルダイナの蹄跡
▼超堅実派
グローバルダイナは、宝塚記念に出走する前まで5着が1回あるだけ、あとはすべて馬券圏内に走ったまれに見る堅実牝馬だった。
今年の出走馬でいえば、
→シュヴァルグラン
→ミッキークイーン
らが、これにあたる。
▼裏開催志向
グローバルダイナの前3走は、関門橋S→小倉大賞典→京阪杯(当時)という渋さ。
前年に女王杯で3着にきている馬にもかかわらず、である。
今年の出走馬でいえば、ギリギリ
→クラリティシチー
あたりか。
▼人気薄
グローバルダイナの当日人気は10番人気。
そろそろ人気を落とす馬という意味で、
→ゴールドアクター
→レインボーライン
→スピリッツミノル
らに注目できそう。
とはいえ、これらを同時に満たす馬はなかなかいないものである。
あえて参考にするならば
▼近走崩れてはいるが、もとは堅実派
▼ローテに無理感がない
▼人気がない
つまり、一発屋よりは堅実派であり、春の王道よりは格下の重賞経由であり、当日人気がないことが明らかな馬。
このような馬をキタサンブラックの相手に持ってくるのが、せめてもの穴党の生きる道であるようだ。
……やっぱりキタサンブラック、かぁ。