オークス2017 牝馬優勢の年は桜花賞組から薄めに流せ

  • 2017/05/16
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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NHKマイルCも牝馬がさらっていった

NHKマイルCも牝馬がさらっていった

先週のレース前展望で「今年のマイルCを牝馬が勝つ確率は60%」と高めに見積もってみた。
そのとおりに桜花賞5着のアエロリットが優勝し、2着にも13番人気のダートG1勝ち牝馬、リエノテソーロが突っ込んで波乱の結果となった。
さてそんな「女性上位」の3歳G1第4弾は、特異な距離で行われるオークス。
はたしてここも「桜花賞組でまちがいない」と言いきってよいものだろうか。

 

桜花賞組一色というわけではない

当日人気がないトライアル上位馬が、隠れた高配当の使者となるようだ

近年マイルCで牝馬が勝った年のオークスはどうなっているかというと、

16年 シンハライト、チェッキーノ、ビッシュ
07年 ローブデコルテ、ベッラレイア、ラブカーナ
05年 シーザリオ、エアメサイア、ディアデラノビア

であるから、思ったより別路線組も健闘しているといえる。

勝ち馬に関しては全頭桜花賞組なのだが、2、3着馬はほとんどがトライアル組経由で、またそれ以外の変わったローテは存在しない。
なぜか当日人気がないトライアル上位馬が、隠れた高配当の使者となるようだ。

 

高レベルでもオークスで来ない桜花賞組とは

高レベルでもオークスで来ない桜花賞組とは

ここまで高レベルだとオークスでも徒党を組んで桜花賞組が押し寄せそうなものだが、そこは競馬の奥深いところ。
距離が800M延び、舞台が関西から関東に変わるだけで、揺れ動くのが3歳牝馬なのである。

とくに注意したいのが
▼G1直前にマイル以下のレースを使った馬は「?」

つまり桜花賞前のフィリーズレビュー、阪神JF前のファンタジーSや500万特別で、1400以下を使っている馬。
「G1に出したい」と考えれば、トライアルはその馬の一番適した条件に出して勝負するのが常識というもの。
これらの馬は距離適性そのものが短い方へシフトしている可能性が高く、実際オークスでの成績もよくない。

桜花賞組の選択は、
▼距離1800M以上への出走経験
をポイントに考えたい。

 

しかし今年のトライアルは低レベル

今年のトライアル組は明らかに1枚足りない感じ

▼17年フローラS
2分01秒3(37.3ー34.7)
16年フローラS
1分59秒7(36.0ー36.1)

▼17年スイートピーS
1分47秒4(36.1ー34.1)
07年スイートピーS
1分47秒1(35.1ー34.8)

別路線組が馬券に絡んだ年と比べると、今年のトライアル組は明らかに1枚足りない感じ。どちらもスローの瞬発力勝負で終わっている。

毎年話題になる忘れな草賞組からは
▼ハローユニコーン(鮫島一歩厩舎)
という馬が気になるのだが、一戦ごとに体が減り続けていて、さらに今回東への輸送がある点がネック。
突っ込み型ペースの常連でありながら、中山の黄梅賞ではスローでも追い込みを決めるなど、光るモノは持っている。

体調次第で大きく狙いたいが果たして……

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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