豪腕炸裂!積極騎乗が光る「花の12期生」和田竜二騎手

  • 2016/09/10
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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テイエムオペラオーから早15年経ち

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Stefan Holm / Shutterstock.com

あの名馬テイエムオペラオーの主戦として一世を風靡したベテラン和田竜二騎手が、今年好調だ。
5月には通算1000勝を達成し、現在全国リーディングでもトップ10入り。すでに例年の勝ち星ラインを軽々クリアし、あのユタカより上にいるっていうんだから、これはたいしたもの。
同期にはユーイチはじめ、細江ちゃんやマッキー、フルキチくん、柴田大知など個性豊かな面々がおり、ちまたでは「花の12期生」などと呼ばれることも。
ナリタトップロード、アドマイヤベガ、そしてメイショウドトウらと火の出るようなつば競り合いを演じた頃を知っている人、もう少ないんだろうなあ。
ま、とにかく今もっとも馬券になるベテラン、和田騎手を徹底分析していこう。

 

倒れるくらいなら「前へ前へ」!

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とはいえ、なぜこの時期にこのイケメンベテランに目が向いたかといえば、そう、先日「小倉記念」を勝ったクランモンタナの騎乗ぶりでしょ!
スタートからもう手綱をしごき通し。「今日は絶対気を抜かせるもんか」とばかりに向こう正面でも馬をしかりつけ、先団のまま2コーナーから3コーナーへ。
いつもなら「もうダメか」と思う勝負どころで、和田騎手のアクションがひときわ大きくなり、あっという間に先頭で直線へ。
鞍上に仁王様でも乗っているかと思うほどの迫力(みえないけど)で最後まで追い出し、あれよあれよというまの大激走。
いやはや、見てるこちらがあんなに疲れたんだもの、騎手のご苦労といえば、想像以上だろう。
今の時代、やれといわれてできる芸当じゃないんだな、これが。

 

鍛え上げられたのは腕っ節だけではない

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テイエムオペラオーでブイブイいわせていたのが、23、4歳の頃だから、今考えれば相当の若手抜擢だった。
クラシックは皐月賞の1冠しかとれずに、悔しい思いもあっただろうが、翌年の年間無敗G1含む破竹の8連勝は、まちがいなく人馬一体の歴史的功績。
ところが勝つには勝つが、毎回接戦に次ぐ接戦で、いま記録を見ると、着差「0秒0」というレースが8戦中5戦!
ふつーの神経なら保つわけがないプレッシャー。
そんな修羅場を相棒オペラオーとともにくぐってきた和田騎手にとって、今年の夏の「鬼神」騎乗ぶりなど、とくに何でもないことなのかもしれない。

 

もちろん狙いは「ローカル出張時の先行馬」

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さて、和田騎手の最近の成績を見ると、栗東所属でありながらローカル新潟あたりへチョイと出張するケースがある。
でもって、なにかお目当ての馬がいるのかと思いきや、「いえいえ、どんな馬でも先行させまっせ〜」とばかり、前付けでドカーンと大穴を開けるケースが目立つ。
関東は彼のアウェー。アウェーで乗るから人気がない。でもローカルは基本的に先行有利。というわけで、新潟、中京あたりが和田騎手にぴったりの稼ぎどころとなっているようなのだ。
秋の新潟でも、突然の出張騎乗があれば、積極的に狙ってみたい。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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