夏の風物詩~土用の丑の日にうなぎがない?
- 2018/01/31
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うなぎ好きな日本のオヤジに悲報
2018年、年明けから間もないこの時期、シラスウナギの漁獲量が激減しているニュースが飛び交っています。テレビのワイドショーでも各局が取り上げる緊急事態です。こんな真冬にウナギの話ですか?と思うところですが、いまシラスウナギが獲れないということは、この先の土用の丑の日が大変なことになります。
今年の土用の丑の日は、7月20日と8月1日の2回あります。土用の丑の日といえば、うなぎの蒲焼というのは、あまりにも有名な話であり、全国各地のうなぎ屋さんには多数のオヤジが訪れます。また、有名どころの店舗には、テレビの取材が入るという毎年恒例の行事です。
専門店へ行くほどではないというオヤジでも、スーパーで売っている蒲焼を食べる人は少なくないでしょう。去年のスーパーを思い出すと、関西地区の場合は、国産の標準的なサイズで2000円前後で売られていました。
ところが、そのうなぎの子供であるシラスウナギがまったくといって良いほど獲れないのです。この時期に獲れたシラスウナギは、大切に育てれられ、やがて夏を迎えると出荷されてうなぎ好きな日本のオヤジを楽しませてくれることになります。つまり、いまシラスウナギが獲れないと、今年の夏は土用の丑の日どころか、どの日であってもうなぎを食べられないことになるのです!
ただ、例年なら、店舗に並ぶのは4割程度が前年に獲れたものだということです。そうすると、今年の夏も、昨年から育てられているものが同程度は並ぶことになりそうです。今年の分が期待できないとなれば、実際の流通量は昨年の半分程度になると考えられます。
食べなくても大きな問題ではないが
単純に数が半分になるから価格も倍になる。というものではありませんが、すでに、専門店などでは何割かの値上げは避けられそうにないと考えるところが出てきています。スーパーの国産物の蒲焼も、3000円とか4000円とかになるのでしょうか。それとも、ハーフサイズばかりで出費を抑える方向に向かうのでしょうか。
いや、国産が足りないなら輸入があるじゃないか!と思いたいところです。といっても、輸入ものには疑いの目を持っているオヤジも少なくありません。それでも、輸入できればまだましでしょう。実は、シラスウナギが獲れないのは日本だけの話ではないのです。中国でも台湾でも、漁獲量が大きく減少しています。とても、日本の不足を補える状況ではありません。
そもそも、黒潮の大蛇行が原因だとされているため、日本に限定されないわけです。しかも、これまでの乱獲も大きく影響していると伝えられています。これは自業自得の部分がありますね。
加えて、前年の分が4割程度並ぶ前提があるということは、来年の土用の丑の日も今年と似たような状況に陥るわけです。たとえ、来年が豊漁になったとしても、4割程度は再来年にならないと出荷できる状態になりません。
しかし、考えて見ればそこまでうなぎを食べているわけでもないし、まったく食べない年もあるというオヤジも結構いることでしょう。それなら、1年や2年くらい食べなくてもどうということはないと考えるのも自然です。
うなぎを食べないからといって、何か大きな問題が起きるわけでもありません。とはいうものの、無い!といわれれば食べたくなるのも人情です。7月20日は花の金曜日、8月1日はノー残業デーでお馴染みの水曜日ですから、奮発してうなぎ屋さんへGO!と行きたいオヤジの意欲も高まります。
もしかすると、ネットオークションなどで「うなぎの蒲焼」が転売されるなんてことが…。どうでしょうか?
そんなことを感じながらも、自分ではどうすることもできないのが実情です。夏、そのときを迎えて、スーパーの鮮魚売り場界隈を見て回ることにしましょう。半分で良いから食べたいものです。