「HIVに感染したかも…」エイズノイローゼにならないためには
- 2017/03/09
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不安が不安を呼ぶ『エイズノイローゼ』
コンドームをつけずに性行為をした後、発熱や倦怠感、リンパ節の腫れといった症状に見舞われ、「HIVに感染したかもしれない」と不安になったことはありませんか。
この思い込みが激しくなると、心身に悪影響を及ぼす『エイズノイローゼ』になる恐れがあります。
エイズノイローゼの症状は食欲減退、咳、微熱、イライラ、体調不良など、うつ病の症状に似ています。
HIVに感染した後に発症するエイズは、死に至る恐ろしい病として知られていますが、医療が進歩した現在、早期治療でエイズの発症を抑えられるようになりました。
しかし一方で、発症後も治療を受けず約2年で命を落とす人がいるのも事実です。
エイズノイローゼにならないためにも、HIVとエイズについて理解し、不安が膨らむ前に検査を受けましょう。
HIVとエイズは違うもの
『HIV(ヒト免疫不全ウイルス)』はウイルスの名前で、『エイズ』はHIVに感染した後に発症する病気です。
厚生労働省の発表によると、HIV感染者は2015年に1,006人、エイズ患者数は428人で、HIV感染者の64.1%(654人)は20代と30代であることがわかりました。
HIVの感染原因について
HIVの感染原因の多くは、性器への挿入、フェラ、クンニ、アナルセックスといった性行為によるものです。
HIVの感染率は?
HIVに感染している人とコンドームをつけずに1回セックスした場合の感染確率は、膣性交(挿入側)で0.05%と言われています。
0.05%という数字を見てもピンときませんが、感染確率が30~50%と言われているクラミジアと比べると、HIVがいかに感染力の低いウイルスなのか、おわかりいただけるかと思います。
ただし、梅毒やヘルペス、クラミジアなどの性感染症にかかっている場合は通常よりもHIVに感染しやすく、梅毒やヘルペスなどで粘膜に傷ができていると男性は10~50倍も感染確率が高くなると言われています。
HIVの初期症状
HIVに感染した後、2~4週間くらいに発熱、のどの痛み、倦怠感、下痢、発熱、口腔のカンジダ症、リンパ節の腫れ、頭痛などの症状が現れる人もいますが、初期症状がないままエイズを発症する人もいるようです。
これらの症状は風邪や免疫力の低下などでも現れるので「カンジダになったからHIVに感染したに違いない」「滅多に風邪をひかないのに急に熱が出たってことは…」と決めつけるのは早いです。
HIV検査を受けるタイミング
HIVに対する抗体は感染してから4~8週間後に作られるため、思い当たる行為をした後から3ヶ月以上経たないと、正確な結果が出ません。
早くて4週間目くらいに抗体が確認できますが、4週間目に検査を受けて陰性であっても、3ヶ月以上経ってから再検査を受けたほうが確実です。
一番怖いのは治療を受けないこと
HIVに感染したかもしれないと自暴自棄になって検査を受けず、不特定多数の相手と体の関係を持つのは以ての外です。
HIVに感染していても、早期に治療を受ければ多剤併用療法でエイズの発症を防げます。
多剤併用療法は以前より副作用も服用回数も少なくなり、生活への影響も軽減されました。
HIVとエイズに対する正しい知識を持ち、感染の恐れがある時は検査を受けることが、エイズノイローゼとHIVの予防につながるはずです。