ファッションにおける「先端」の重要性を知っていますか?
- 2017/01/13
- ファッション
- 304view
- カジュアル
- オヤジ
- ファッション
- ライフスタイル
- 先端
- 清潔感
- 身だしなみ
オヤジのファッションは奇をてらったり、くどい装いは諸刃の剣です。ベーシックな装いをベースにして自分の色を出していく事で、程良い表現が出来るというものです。
ファッションを使いこなせる様になってくると、自分に自信が無い人ほどその「見た目」で分かりやすく、自信の無さをカバーしようとしがちです。それが奇をてらったり、くどい装いに繋がる人は、残念ながらよく見かけます。
どうやって着こなしに差を出していくのか?
奇をてらったり、くどい装いはよろしくありませんが、そうしてしまう気持ちは良く分かります。何とか自分らしさを出そうとしたり、他の人との差を出したいのですよね。でも、若者ではないオヤジがそれをする時には、やはりもう少しスマートな方法で差を出す方が「大人らしい」装いになります。
派手な分かりやすい差ではなく、結果的に大差となる様な微差に意識を向けるのです。街で見かけたとき、すぐに目につく様な装いではなく、近くですれ違ったときに、「あれ、いまの人ちょっと格好良かったな」と思われるくらい。大人の落ち着いた色気ですよね。そして、実際に向き合ってコミュニケーションを交わしていくことで、自分の味がじわりと出てくる。噛めば噛むほど、というやつです。そんな装いって、格好良いし、なにより気負わずにできます。そのポイントになるのが、今回お伝えしたい「先端」という事なのです。
先端ってどういうこと?なぜ?
「先端」というのは、我々の身体の先端の事です。
・頭先
・手先
・つま先
こういった部分です。さらに言えば、着ている服の先端も同様に考えます。
・えり先
・袖先
・裾の先
こんなところですね。これらがファッションでは重要です。ファッションで重要というのはつまり「視覚的に気を付ける必要がある」という事です。何故かと言えば、誰かを見るとき、見ている人の視線は、このような「先端」で止まるか、もしくはそこから折り返して別のパーツを見ようとする様に動きます。
つまり「先端」を見ている時間が比較的長めになるし、「その人を見る」という行為の最後に当たる場合でもあるのです。ですから、先端には、その人の印象の少なくない部分が詰まっているのです。
先端に気を付けるにはどうするのか?
では、実際に先端をどうするのか?基本はとても簡単です。「清潔に、綺麗にする」ということです。これは、簡単ですがなかなか出来ている人がいないものなのです。「簡単だけど、なかなかやっている人がいない」というのは、本当に簡単に差が出せる部分ですから、ぜひ実践して欲しいと思います。
少し具体的に突っ込んでいきましょう。身体の先端という部分では
・ヘアスタイルを整える
・手先は爪を切り、綺麗にする
・靴は磨き、綺麗にしておく。靴下もちゃんとしたものを身に付ける
ということです。つま先に関しては、身体と言っても素足を他人に見せることは少ないですから、靴を履いているという前提で書いています。次に、服についてです。
・えりはヨレていたりシワになっていない様に。アイロンなどでピシッとさせる
・袖先はホツレや汚れがない様にする
・裾にもホツレや汚れ、シワなどがない様にする
以上、本当にこれだけです。服は冬になると多少増えますから、例えばマフラーをすれば、マフラーの先に毛玉や、ホツレがない様に気を付ければ良いのです。コートで多いのは、ロングコートの時の裾ですね。ロングコートだと、裾の部分というのは結構ダメージを受けやすいので、ホツレる事が多いのです。そのため、ホツレ糸が垂れている、なんていう人を冬はよく見かけます。ぱっと見た感じは、颯爽とロングコートを羽織って歩いている様でも、よく見ると裾の糸がホツレて出ている、なんて「格好悪い」イメージしか残らないですからね。
「先端」の重要性
「そんなに人のことなんて見ていないよ。だから、そんな細かいところまで気にしたってしょうがないって」なんていう人がいますが、これは賛成できません。だって、そもそも自分を「そんなに見ていない」人は、自分の話も聞く気はないだろうし、コミュニケーション自体をしようとしていないでしょうから、自分にとっては重要な人になりにくいですね。そんな人についての対応を考えても仕方ありません。
でも、少しでも興味を示そうとしてくれる人は、少なからず「品定め」をします。それは、話す内容もそうですが非言語の部分でもちゃんと判断しようします。そこには、「見る」も含まれます。その「見る」という行為の中では「先端」というのは、意識していても、していなくてもどちらでも目がいく部分で、だからこそ印象に残る重要な部分なのです。
「簡単だけど、重要」なポイントがファッションにおける「先端」なのです。「神は細部に宿る」というのはデザインなどの分野でよく使われる言葉ですが、それが分かりやすく見える部分が「先端」なのです。ですからぜひ、この「先端」に気を付けたファッションで、大人の装いを楽しんで欲しいと思います。