筋トレ効果の違い!リアルフードとサプリメントの線引は?
- 2017/08/10
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リアルフードが重要?サプリメントは補助でしかない?
筋トレに頑張るオヤジの皆様こんにちは。本日もお疲れ様です。筋トレしている人であれば当然毎日の食事や栄養摂取にも気を使っていますよね。そして、多くの人がこのような格言を強く強く心に刻んでいるのではないでしょうか。「栄養はリアルフードが一番。サプリメントはあくまでも補助である」と。
なるほど確かに美しくカッコイイ言葉です。プロテインやアミノ酸サプリ、マルチビタミン、マルチミネラル等、様々なサプリメントがいくらでも手に入る現在ですが、やはりリアルフードに適う栄養源など存在しないという意味ですね。こんな言葉をサプリメントメーカー自身も公にしていますし、そのようなサプリメントメーカーはトレーニー達からの信頼も厚いと言えるでしょう。
でも・・・リアルフードとサプリメントの間には本当に栄養的な差はあるのでしょうか?皆さん、きちんと理解していますか?なんとなく雰囲気で「リアルフードを優先すべき」なんて思っているんじゃないですか?明確な根拠はあるんですか?
線引は難しい!加工品にもいろいろある!
そもそもリアルフードとはなんでしょうか。まずはリアルフードと加工食品、サプリメントの違いをある程度明確にしなければ議論がしっちゃかめっちゃかになってしまいます。
まず、明らかなリアルフードとは生の素材そのものでしょう。肉や魚、卵、野菜、果物など洗浄やカッティングされただけの状態で店に並んでいるものはリアルフードと考えて間違いなさそうです。
では、加工食品はどうでしょうか。これは非常に幅が広くリアルフードに近い物もあればサプリメントに近い物もあると考えられます。
例えば乳製品。牛から絞っただけの原乳はさすがに店では売られていません。殺菌処理や成分調整が行われて牛乳として店に並びます。乳製品の中で最もリアルフード寄りな存在が牛乳だと言えるでしょう。ではチーズやヨーグルトは?
チーズやヨーグルトはリアルフードからはかなり離れた存在だと考えられます。まず自然のままの環境であれば人間が出くわす可能性がほぼゼロに近い食品です。特にヨーグルトは健康食品として脂肪がカットされたり糖質が抑えられたりといった加工もされています。
牛乳が原料となっているプロテインがサプリメントなのであればトクホ認定を受けているヨーグルトも(加工)食品ではなくサプリメントなのではないでしょうか。牛乳から乳清を取り出し、不純物を濾過して乾燥させたものがホエイプロテインです。ヨーグルトよりも工程としてはむしろ簡単だと言えます。
リアルフードは「深く考えなくても済む」から素晴らしい!
筆者がリアルフードを食べる理由は、サプリメントのように人間が恣意的に栄養素を配合した物には、含ませきれていない超微量栄養素(未知な物も含む)があるかもしれないから、という理由のみです。
つまり、リアルフードは「楽」なんです。ビタミンは全部とったかな。ミネラルは、タンパク質は、アミノ酸スコアは…とあまり深く考えなくても、ざっくり肉と野菜をそれぞれそこそこの量食べていれば健康を損なうことはないから食べています。ある日突然栄養の神様が私の目の前に現れ「サプリメントだけでも十分イケるで」と言ってくれれば私はリアルフードを食べる機会が激減するでしょう。
実際、厳密なサプリメンテーションを行えばリアルフードはほぼ必要ないと筆者は考えています。前述したようにリアルフードとサプリメントの間には巨大な「加工食品」というカテゴリーが横たわっていて、ほとんどの人の食生活はこの加工食品頼みになっているという動かしがたい現実があります。そしてこの加工食品の多くはリアルフードとはかけ離れた存在なのです。
そもそもリアルフード神話にずっぽりハマっている人は動物や魚の内蔵もかなりの量摂取しているのでしょうか。肉は単純に筋肉です。内蔵や心臓、そして脳に本当にリアルフードからしか得られない栄養素が必要なのであれば、動物の内蔵や脳も食べなくては辻褄が合いません。
現在のリアルフード至高主義は、かつてあったサプリメント依存社会に振り子が振れ過ぎた事の反動ではないのでしょうか。