息子と娘の違い

息子が初めて彼女を自宅に招いた。そのようなシーンでよぎるのは、息子の結婚かと思います。昔であれば、子どもは娘より家を継いでくれる息子が良いと言われていましたが、最近では、娘は結婚をしても娘でいてくれるけれど、息子は結婚をすると息子から嫁の夫に変わってしまうとして、息子より娘の方が良いと考えている両親が多くなっています。

とはいえ、さまざまな事情から、息子の妻と同居することや近所に住むようになることもあるかと思います。このようなときに良好な関係を築いていかないと、いずれ孫が誕生した際に孫に会わせてもらえないという事態に発展しかねませんし、息子からの信頼を失う危険性もあります。

優しくしなくても良いが干渉もしない

「嫁」という言葉には、家に付随するイメージがあるために、この言葉を嫌う人もいます。うっかりお嫁さんのいる場所で「うちの嫁が……」というような言葉を発してしまえば、その言葉に傷付く恐れもあります。

とはいえ、過度に気を遣い、優しくする必要もありません。気を遣われるとどのように返していけば良いのか分からない女性も多いからです。すべてはバランスやお嫁さんとの相性なので、しばらくは手探りになるかと思いますが、そのあたりは自分の息子を頼りましょう。

また、ある程度の距離感を保つことが大切なので、同じ屋根の下に暮らしていたとしても、息子夫婦の部屋に無断で入らないことやお嫁さんがひとりのときに入るようなことは避け、お嫁さんの行動を監視していると誤解されそうなこともしないようにします。

監視をしている多くの人は、実感がなく行動しているので、自分では気が付かないことが多いかと思いますが、お嫁さんや息子が不快感を表したら、それを受け入れ、直すことが大切です。

自宅でも大切になる最低限のマナー

お嫁さんと同居をしてツライのは家の中でもある程度のマナーが必要になることです。これまで、お風呂あがりなどに全裸で家の中を歩いてした人はお嫁さんに見られる可能性があるので止めましょう。また、自分の娘とはスキンシップをとったとしても、お嫁さんにそれをするのは単なるセクハラです。

客観的に考えると、上記のような行動はさすがにあり得ないと感じる人もいるかと思うのですが、意外とお嫁さんに対するセクハラ行為をしてしまう人もいるので、セクハラとは何かということを、今一度確認することをお勧めします。

また、難しいのは食事のマナーであって、食事はその内容も含めて家ごとに特色が異なるものですから、無理に息子夫婦と一緒にすることを考えなくても良いかもしれません。お嫁さんの中には義父の食事のマナーが悪く、一緒に食べたくないと考えている人もいます。実際のところはマナーというよりも生まれ育った環境との差に戸惑っているだけかもしれませんが、お互いにストレスを感じていても楽しくはないので、食事もほかのことも分けることができるのであれば、分けて上手く生活をしていった方が賢いはずです。