マティーニに添えられているオリーブの実は、ワインにも合うんです
- 2016/07/25
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マティーニのつきものはオリーブの実
バーでマティーニを注文すると、たいていは逆三角形型のカクテルグラスに入って供されますね。細かい滴に覆われたグラスの中には北国の霧の湖のミニチュアのような液体が満たされていて、その底には果実が1つ沈んでいます。果実は、複数を串刺しにして添えてある場合もあります。
カクテル好きの諸兄は当然ご存じでしょうが、これ、塩漬けのオリーブの実です。そして、何軒かのバーで飲み比べてみればわかますが、オリーブの実の芯の部分が赤いものとそうでないものがあります。
赤く見えるのはトウガラシの1種
赤く見えるのは、実はオリーブではありません。他の植物で、名前はピメント。トウガラシの1種です。オリーブの実にはじめから付いているわけはありませんから、実の中心から種をえぐりとり、そこにピメントをさしこんであるのです。
ピメントをさしこんだものも種を残したままのものも見た目は同じグリーンですが、稀に熟して茶色になったものが出てくることがあります。こちらはグラスに入れないで、小皿に載せて供されることが多いようです。これを、スペイン人たちは「婆さまの乳首」と呼びます。いささか露骨ですが、言い得て妙。思わず頬がゆるみます。
小さなオリーブの実にも、いろいろな物語があるんですよ。
マティーニ専用ではなく、いろいろな酒にマッチ
塩漬けのオリーブは、マティーニ専用というわけではありません。いろいろな酒に合います。特におすすめは、辛口の白ワインです。
しかも、これ、身体にとてもいいんです。そもそも、オリーブの実にはビタミンEやオレイン酸がたっぷり。悪玉コレステロールを減少させたり、胃酸の分泌を整えて腸の働きをスムーズにするはたらきがあります。だから、いい酒のいい友なのですよ。
市販品は手軽。家庭で作ってもよし
デパートや大手のスーパーへ行けば、細長いビン入りのものが売られています。値段は、200g入りで300〜500円ほど。安いもんです。オリーブは小豆島をはじめて国内でも生産されていますから、国産の塩漬けもあります。輸入ものよりきめ細かい味がすると、高く評価されています。
自分で作るのも簡単です。作り方は以下のごとし。
①オリーブの実1kgをよく洗って水気をよくきり、熱湯消毒した大型の広口ビンに塩60gとともに入れ、水をひたひたに加える。
②冷蔵庫に入れ、4ヵ月以上そのまま寝かせる。
夜、書斎で静かに酒を愉しむ一時に新たな愉しみが増えますよ。