よく使う電池ですが、海外だと単〇電池って言わないって知ってます?

  • 2018/07/29
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電池の規格だけは世界中で同じ

電池の規格だけは世界中で同じ
海外旅行で困ることに国内の電気製品を持ち運んでも現地で使えない場合が多いことがあります。
コンセントの形状も違えば電圧も違うのでは仕方ありません。
そんな中で電池だけは日本の電池でも使えるのです。
国際規格が定められていますので、海外で日本の電池が切れても現地で調達が可能なのです。
ただし、日本のように大きい方から単1、単2という呼び方はしておらず国毎にバラバラになっています。
ちなみにこの単は単位電池の単から来ていて、単位電池とはいくつかの電池をまとめたものでなく一つの電池のことを指していました。
電池サイズの規格化の歴史は意外に古く、日本では1942年から使われるようになっています。

 

海外での呼び方

海外での呼び方
・国際規格(IEC)
単1=R20、単2=R14、単3=R6、単4=R03
国際規格での表示は世界共通の表示となるものですが、これはどの国でも一般には使われているものではありません。
代表的な国別の表示は以下の通りです。

・アメリカ
単1=D、単2=C、単3=AA(ダブルA)、単4=AAA(トリプルA)
これは乾電池が登場した当初、最も小さい電池をAサイズとして大きくなるにつれB、C、Dと付けられたことによります。
そしてAサイズよりも小さいサイズが登場したためそれをAAとしてさらに小さいサイズをAAAとしていったのです。
当初はAサイズ、Bサイズの電池が主流だったようですが、技術革新とともに使われなくなり今では規格外のサイズとして消滅してしまったのです。
規格となった電池サイズはどれも中途半端な太さ、長さになっているのにも開発の結果、最適となったものなのでしょう。
電池の先進国アメリカで試行錯誤してきた経緯がうかがわれる呼び方とも言えます。
これに対し、日本はその後の1942年、アメリカの規格に大きさ順に数字を付けただけなのでシンプルな呼び方になっていると言えます。

・中国
単1=1号、単2=2号、単3=5号、単4=7号
日本と似ていますが、単2と単3の間に3号と4号が、単3と単4の間には6号があったのではないかとしか思えません。

・EU(ヨーロッパ)
単1=Mono、単2=Baby、単3=Mignon、単4=Micro
英語表記ですので意味もわかりやすいです。
わかりにくいのが単3のMignonですが、これはフランス語で可愛いなどの意味を表します。
数字や記号標記でなくヨーロピアンでお洒落になっています。

・ドイツ
単1=A、単2=AA、単3=AAA、単4=AAAA
アメリカの場合と似ていますが、ダブルAやトリプルAの場合、違うサイズになってしまいますので要注意です。

・イギリス
単1=U2、単2=U11、単3=U12、単4=U16

 

なぜ電池の大きさに違いがあるのか

なぜ電池の大きさに違いがあるのか
ここでそもそも同じ電圧の電池なのに、わざわざ大きさの違う電池があるのも疑問かもしれません。
単1などは小型電池が主流になった今では規格外にしても良さそうにさえ思われます。
そこには電池も大きさによって、使用する電気器具の特性に応じることができるからなのです。
大きな電池は容量が大きいため一度に流れる電流も大きくなりますし、耐久性も高く長時間にわたって使えるとされています。
一方、小さな電池は小型で必要電流も小さな電気器具に向いているのです。
最近では技術革新によって、大きな電流が必要な電気器具でもより小さな電池で対応できる傾向にあります。
以前より、単1電池の用途が少なくなっていることも実感されているのではないでしょうか。
それに比べて単4電池などは見かけなかったものですが、今では電池のメインは単3、単4になっていることからもうかがえます。
こうなるとまた、日本の電池の呼び方も変わってくる時代がやって来るのかもしれません。

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