自分で自分を縛りつけてはいないか

人には人の価値観や思い入れがあって、その道を極めている人がいてくれます。
それぞれのどの分野でもそこにはいて欲しい人物でしょう。
そして自分もまた極めているとはとても足元には及ばないものの、どこかにプライドやこだわりを持って生きてきたものでしょう。
それが年月を経てしまうと、どこか偏屈な困ったおじさんにもなってしまう原因でもあります。
時代の流れによる常識の変化にも、そう調子よく乗っていけるものでもありません。
年も取ったことですし、ここらで「これはこうでないと」などと思い込んでいても、ただ疲れを増していることにも気付くべきです。
自分の持っているこだわりから解放されると、世の中はこんなに自由で可能性に満ちたものかも感じ取れるはずです。
その第一歩として、選り好みをすることを止めてしまいましょう。
そこには何の根拠もメリットも無かったことに気付かされるはずです。

例えば野球かサッカーか

あれほどの観客動員数を誇っているプロ野球でさえ、関心の無い人には全く奇異にしか見えないものです。
サッカー派の人間などは、スポーツニュースで真っ先にプロ野球の結果が出るのが意味不明なのです。
きっと本人はそれぞれのスポーツにそれなりの体験を積んでいるのでしょう。
しかし、そう思い入れをせずともどちらにも良い面も悪い面もあるのははっきりしています。
それらを全て受け入れられる人こそ大人であることには、誰も異議を唱えられないでしょう。
そんな人物こそが、いつまでも頭の柔軟性が高くいられるのです。

・選り好みは全てに通じる
好きなスポーツだけではありませんで、その他の趣味はおろか、周囲の人間の好みや仕事の選り好みなどでも同じようなものです。
つまらない仕事だっていったん受け入れて噛み砕いているうちに美味しくもなってきます。
結婚相手だって選り好みしていると、なかなか出来なかったと言う経験は多くの人が持っていて多くの人が後悔していることでもあります。
今、思えば、あの人もあの人もみんなそれなりに自分にはもったいないくらいのいい人ばかりだった、などと振り返っているのです。

手始めは食べ物から

いろいろやっている選り好みがあるとして、その中で人や仕事は急に全てを受け入れるのはハードルも高く感じられます。
最も簡単なのは食べず嫌いからの脱却でしょう。
例えば、いつものスーパーでこれまで見向きもしなかった納豆ですとかを買い物かごに入れてみると少しスリルも感じられます。
しかし、そこは好みの別れるところでやっぱりダメだと思うかもしれません。
ただ全く見た目やイメージだけで敬遠していた食べ物には、意外な美味しさを発見することにはかなり期待も持てます。
もちろん、イメージ通りの不味さを身をもって知ることもあるでしょうが、それもまた発見ではあります。

子供の真似をする

こうして子供のように発見を追い求めていれば、子供のような若さも蘇るのです。
しかし今更、子供になれと言うのはきついですので、言葉を変えればチャレンジ精神を蘇らせようと言うところになります。
少なくとも嫌いなものは実は嫌いと思い込んでいただけで、そこに多くの良さを見出せるのが普通です。
これで嫌いなものが周囲からどんどん減ってくれますので、世の中がどんどん明るく見えてもくれるはずです。
いつまでも選り好みをしていると、自分が心地良い世界を自ら狭めているだけなのです。
それは人生で明らかに損をしていることになるでしょう。
選り好みを避ける習慣をしていると、頭が若い頭でいられることになり楽しい人生を約束させるのです。
頭は次々と新たな刺激を与えられれば、しっかりと対応しようと働いてもくれるはずなのです。