電撃が走るって本当?「運命の人」に出会ったときの身体の反応3つ
- 2018/04/23
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皆さんは、ビビビッと来たことありますか?
「ビビビッときた」、このフレーズを松田聖子さんが口にしたのは1998年、6歳年下の歯科医師との入籍を発表したときでした。「ビビビ婚」「電撃婚」、当時は相当な話題になりますから、読者であるオヤジの皆さんも覚えていらっしゃることでしょう。
当時の記事を読み直すと「体と心でビビビッときたんです」なんて松田さんは、のたまっています。運命的な出会いを果たしたということを、彼女一流の感覚で表現したんでしょう。
まあ、そんな波多野浩之氏とも2年半で別れちゃうんですけれどね。
ところで皆さんは、こんな電撃が走るような運命的な出会いを果たしたことって、ありますか?犬助もしばらく考えてみたのですが……今の奥さんと出会ったのは松田さんがビビビッときたよりも、さらに昔のこと。何か「ときめいた」気はしましたけれど、すっかり当時の感覚など忘れてしまいましたね。
ときめきの医学的メカニズム
ときめき……まあ電撃が走るほどではないにしても、運命的出会いを果たした際の反応はすでに医学的に解明されているもの。「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「アドレナリン」なる3つのホルモンが脳で分泌されるというのです。
「ドーパミン」とは快感やヤル気に影響を与えるもの。「ノルアドレナリン」は、交感神経を活性化、心拍数や血圧を高める働きを持ち、「アドレナリン」も血圧上昇をさせるほか、血糖値を上昇させるとか、瞳孔を拡大させる働きを持っています。
つまり胸がドキドキして苦しくなるとか、胸がいっぱいになって食事が進まなくなるとか、目の前が真っ白になるとか……これらのステレオタイプな少女マンガ的・乙女的な「ときめき」の反応は、医学的に見ても裏づけが取れていることなのですね。
ところが面白いのはここからです。
これら3つのホルモンが分泌されるのは後天的な学習によるものだということ。これも医学的に解明されています。つまり過去に快感を与えてくれたとか、やる気を出させてくれたとか、そんな経験が3つのホルモンを分泌させるというのです。
にもかかわらず、初対面の人にときめいたりするのはなぜなのか?
それは幼少時の経験、それもごくごく原初的な経験がもとになっていると考えられるはず。
例えば排泄の処理をしてもらったとか、食事を与えられたとか、ほめられたとか、そんな経験。男性ならば、もっぱら母親が植えつけてくれたであろう経験が元になっているというのです。
つまり……どことなく母親に似た人を好きになることとか、男性は多かれ少なかれ全員がマザコンであるといわれることなどは、やむを得ないということ。何しろ医学的に裏付けられていますから、しょうがないのです。
さすがに出会いで失神までは至りそうにない
そんなときめきが強烈になったら、どうなるか?
動悸がこの上なく激しくなり、胸がものすごく苦しくなり、目の前が強い光で照らされたようなショックを受ける……うん、雷に打たれたような、電撃が走るような状態と形容するのもおかしくないということになります。
「そんな状態におちいったならば、ひどい場合なら失神するのでは?」
そう思い少し調べてみたところ、失神はホルモンの働きにより血圧が上昇しすぎ、脳に送られる酸素が過剰になったときに起こるとか。
脳が酸素を遮断しようと血管を収縮させて、酸欠に陥る。これが失神のメカニズムといいますから、ときめきで失神まではいかなさそう。
そういえば、ビートルズのライブ映像などには、興奮の余り失神するファンの女の子が出てきますが、キャーキャー叫んで興奮状態に陥った挙句、気を失うというケースだった気が……。運命の出会いでキャーキャー叫ぶということは、あまりないと思われますから、電撃が走った挙句失神というケースはなさそうなのです。
運命の出会いがもたらす3つの反応をまとめると?
運命の人とであったときの身体的反応3つとは「血圧の上昇」「血糖値の上昇」そして「瞳孔の拡張」。そして、これらはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンという3つのホルモンの働きであるということですね。
そういえば、先日購入した時計、ロンジン・レジェンドダイバーを始めて目にしたときは、確かにドキドキしたよな、ということを思い出しました。運命の出会いって、あんなことをいうんでしょうね……え、奥さんとの出会いですか?だから忘れましたってば!!