ドナルド・トランプ大統領が手にしている筆記具、気になりませんか?
- 2017/02/16
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やや?! 目を引く特異なペン先について
就任以来、大統領令にサインをしまくっているトランプ氏なのですが、そのサインをしている手元を見て気になった人はいませんか?
やたらギザギザした、心電図のような筆跡のサイン……ではなくて、その手元。
使用している筆記用具についてです。
あんな場でサインをするのですからフォーマルな万年筆を使いそうなものですが、実際にトランプ氏が用いているのは、ボールペン? にしては、妙にペン先が大きく特異なフォルム。
まるで、「ゼブラ・マッキー極細」や、筆ペンの細字のようなペン先を持った筆記具を使っているのです。
やはり保守層にアピールするためなのか!!
トランプ氏がサインに用いているのは、「クロス」社の「センチュリー2」。
クロス社とは19世紀半ばに創業したアメリカ最古の筆記具メーカー。
シャープペンシルやボールペンの原型となった数々の発明で知られる、高級筆記具メーカーです。
センチュリー2とは、クロス伝統のデザインである「センチュリー」の軸の太さを細身にした、定番シリーズ。
まあ、特別目を引くわけでもない、まあ何とも保守的なアメリカのデザインといった趣なのですが、こんなペンを愛用しているところが、トランプ氏らしいといったところ。
ボールペン、ローラーボール、そして万年筆の3つがラインナップされています。
意外と実用的なフェルトペンだったという……
そして、このローラーボール、セレクチップという方式がとられています。
これは、4種類用意されている中から、好みのペン先を選べるというもので、トランプ氏が使っているペン先は「水性ポーラス芯」、何のことはないフェルトペンですな。
そりゃ、野球選手の例をあげるまでもなく、サインといえばフェルトペン。
まさか、マッキーを用いるわけにもいかないでしょうから……と、考えると非常にすばらしいチョイス。
なるほどなあ、と感心させられたのです。
重要署名にはたくさんの筆記具を使うのが常
さて、大統領のサインといえば重要署名時には何本もペンを持ち替えることで知られています。
なぜ、複数のペンを使ってサインをするかというと、記念品としてプレゼントする為。
博物館に行ったり、主要な支持者に渡されたりするんでしょうな。
歴史が浅いアメリカは、やたらと大統領関連のグッズを珍重するイメージがありますが、たくさん需要があるであろうから、たくさん使ってやろうというのが実にアメリカ的。
と思っていたら、バラク・オバマ氏の先代、ジョージ・W・ブッシュ氏が署名に用いたのは1本のペンのみ。
プレゼントには未使用のものを使ったといいますので、これも大統領次第といったところですね。
オバマ前大統領が使用していた筆記具は?
もう少し調べてみると、オバマ前大統領が使用していたのはトランプ氏同様クロス社なんですが、モデルは「タウンゼント」ローラーボールだったといいます。
ペン先まで確認できませんでしたが、このタウンゼントシリーズ、クロス社の最高級ライン。
デザインはアールデコ調となっていますから、どちらかというと「センチュリー2」よりも回顧・保守的なイメージになっています。
トランプ氏が使っているボールペンより、「チェンジ!」を旗印にしていたオバマ氏の方がより保守的とは……筆記具ひとつでもなかなか面白いものですね。
さあ、それでは大統領たちに習って、ちょっとこだわりの筆記具でも購入しますか? ちなみに、私が愛用しているのは「ゼブラ」社の「シャーボ」……ね、ちょっとなつかしいでしょ♪