ピッチャーのピッチングフォームの歴史

  • 2017/08/23
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ピッチングフォームの歴史とは

ピッチングフォームの歴史

オーバー・サイド・アンダー・・・。
個性的なものだとトルネード投法やマサカリ投法など。
さまざまな種類があり、一度その形を崩してしまえばスランプの原因にもなるピッチングフォーム。
ここでは、そんなピッチングフォームの歴史を紐解いてみたいと思います。

 

始まりはアンダーハンドから

1845年、アメリカ。
ベースボール黎明期であるこの時代には、投手のフォームはアンダーハンドで統一されていたと言われています。
ただボールをミットに投げ込むのではなく放り投げるような感じで、1872年までは手首のスナップが認められていなかったそうです。
手首のスナップが認められるようになったのは、1872年。
そして1882年にサイドハンドピッチ、1884年にオーバーハンドピッチが使われるようになり、主流だったアンダーの割合は減少をすることになります。

 

4つのフォーム

ピッチングフォームはオーバースロー、サイドスロー、アンダースロー、スリークォーターに大別することができます

ピッチングフォームは、主に4種類に大別することができます。
オーバースロー、サイドスロー、アンダースロー、そしてスリークォーターです。
スリークォーターはオーバーとサイドの中間辺りから投げるのが特徴で、比較的肩の負担が少ないフォームと言われています。
オーバースローと共に主流になっており、ダルビッシュ有選手や田中将大選手といった選手もこのフォームに該当します。
かつて主流だったアンダーも現代ではこの4つで最も使い手が少ないと言えますが、それだけに打者の「慣れてなさ」が有利に働くことがあります。

 

個性的なピッチングフォーム

ピッチングフォームには個性的なものも多く、しばしば球界を沸かせています。
野茂英雄氏の「トルネード投法」は、振りかぶりの際に体を大きく捻り打者に背中を向けるのが特徴的なフォーム。
1990年に球団が名前をファンから募り、この名前が付けられました。
後にアメリカに渡りメジャーでも旋風を巻き起こしたことは、野球ファンなら誰もが知る所でしょう。
「マサカリ投法」は、フォークボールを武器に三振の山を築いた村田兆治氏のフォーム。
まるでマサカリを振り下ろすようなダイナミックなフォームで、フォークボールと共に村田兆治氏の代名詞になりました。
また沢村賞を3度獲得した村山実氏は、「ザトペック投法」という同名の陸上選手から名付けられたフォームで数々の記録を打ち立てました。
全身を使った豪快な投げ方で、他の選手が形だけコピーしても故障をしてしまうとも言われています。

 

まとめ

黎明期は、アンダーからボールを放り投げていたベースボール

黎明期は、アンダーからボールを放り投げていたベースボール。
当時は「21点先取した方が勝ち」というルールだったこともあり、ある程度は打たれることが前提だったことが伺えます。
現代には現代の野球の楽しさがあるように、当時には当時にしかない楽しさがあったのでしょう。
現代では、オーバーやスリークォーターが主流となっているピッチングフォーム。
しかしこれからも続く歴史の中で、また劇的な変化が訪れる時が来るのかもしれません。

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