中国人が荒稼ぎする白タクの問題
- 2017/09/28
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関西空港が舞台の中国人白タク
ここ最近、関西では中国人による白タク問題が深刻化しつつあります。白タクとは闇で営業しているタクシーのことで、当然ながら日本では違法行為であり犯罪です。有罪となれば、3年以下の懲役か300万円以下の罰金か、その両方を科される結構な罪であることを知ってか知らずか、今日も走っています。白タクは正規業者の緑ナンバーではなく、そのまま白ナンバーで走っていることから白タクとよばれており、車体が白いわけではありません。
この白タクが関西空港に飛んできた中国人旅行客相手に商売をしているというのですが、そのドライバーも中国人がやっているのです。中国では、配車アプリが浸透していて、スマホからタクシーを手配するのが当たり前になっている背景があります。関西空港で見かける白タクも、この中国内の配車アプリを経由して客をとっているようです。
旅行客にしてみれば、いつもと同じことをしているだけであり、犯罪かどうかなど考える余地もないのでしょう。むしろ、危険なドライバーが少なくないといわれる中国の白タクよりも、安全でリーズナブルな日本の中国人白タクへの支持が集まるのは自然なことかもしれません。爆買いの次は白タクといったところでしょうか。ちなみに、中国の白タクは正規料金よりもボッタクルことが珍しくないようですが、日本では中国人白タクも日本的に「正規よりも安い」ことを売りにしているようです。
摘発が進まない中国人白タク
白タクが違法になっている理由には、乗客を乗せて走るだけの適正が担保されないことがあります。正規の業者であれば、例外はあるにせよ、危険なことはあまりないというわけです。態度の悪いタクシードライバーの問題はあるにせよ、当局の管理下で走っている安心感はあります。そして、正規業者を守ることで、おかしなタクシーを排除する。これが、白タクを認めない論法となっています。
そうであるなら、関西空港に集まる白タクを片っ端から検挙すればすむ話のように思えます。ところが、話はそう簡単ではなかったのです。中国人の中国人による中国人のための白タクであるがゆえに、日本の当局には手が出ない部分が多くなっています。
まず、中国内の配車アプリ、配車サイトを利用しているため、日本国内では契約の状況がわかりません。さらに、旅行者はツアー客などではなく単独または少人数であるため、一般車の白タクに乗り込む場面を見たとしても、それが闇営業なのか単なるお迎えなのか判断がつかないのです。
仮に、その場で料金のやり取りをしていれば攻め手もありそうですが、中国内のシステムを使っているため金銭の受け渡しも存在しないときています。さらに、中国内の白タクと同様に、多くのドライバーが空いた時間で運ちゃんに変身しているため、余計に足がつきにくい状態になっています。
日本の経済に少ししか貢献しないことも含めて、オヤジとしても関心を持って事態の推移を見守るところです。