モデルガンを手に、映画の世界に浸る幸せ
- 2018/01/02
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所有欲を掻き立てるモデルガンの世界
定期的に起こるアメリカの銃乱射事件を耳にするたびに、「あーやだやだ!!その点、日本は銃に対する規制が厳しくていいねえ……」などと考えてしまう犬助なのです。
なぜアメリカはあそこまで、銃に対する規制がゆるいのか?
「アメリカの自由、そして開拓者魂の象徴だから」とか「全米ライフル協会が政治的に強い力を持っているから」とか、色々いわれていたりしてますね。
しかし、その理由はもっと単純かつ根深いものであると犬助は思います。
「だって、男子はカッコいい銃が好きだから」。
多分、フロイド先生がご存命なら上手いこといってくれるとは思うのですが、男子と銃は切っても切れない関係にあるからに違いありません。
そして犬助も男子である以上、銃に何ともいえない魅力を感じてしまう者の一人。
特に映画にカッコいい銃が登場するたびに、物欲に身もだえしてしまう。
もちろんホンモノを所持してしまうと、その時点で実刑を食らってしまいますから、せめてモデルガンでもいいから、所有できないかと考えてしまうのです。
新作でも採用された「留之助ブラスターPRO 2049」
SF映画・不朽の名作というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? 犬助なら先日続編の「2049」が公開になった「ブレードランナー」。そして印象的なのが、劇中で若き日のハリソン・フォード演じる主人公がぶっ放していた銃「デッカード・ブラスター」。まるで上下2段に銃身が付いたかのような、独特のボリュームを持つフォルムがカッコイイ1丁です。
そんな「デッカード・ブラスター」、やはり多くのファンに愛されており、数々のモデルガンが販売されています。その中でオススメは「留之助(とめのすけ)ブラスターPRO 2049」。
岐阜県下呂市にて、映画由来の小道具のレプリカを扱う「留之助商店」の店主であり、映画ジャーナリストの中子真治氏が再現した、会心の一品。その出来は「ブレードランナー2049」の小道具として実際に使われているといいますから、推して知るべしでしょう。
定価は税別8万円だったのですが、発売間もなく完売。
現在は、微妙にプレミア価格の10万円弱でアマゾンにて入手が可能です。
使いどころがないのが残念「スリーブガン5型」
以前「ヤジアップ」でもミリタリーコート「M65」について熱く語った通り、犬助は「タクシードライバー」の大ファン。そして、登場する銃もS&W「M29」とか「M60」とかカッコイイ物が多いのですが、その中でも特に印象に残るのがS&W「エスコート」。映画をご覧になった方ならわかる、袖口から飛び出してくる銃ですね。
そんなギミックを再現してしまったのが、マクラウド 社「スリーブガン5型『びっくるくん』 」。この名称からもわかる通り5代目となる本品は6年という長い歳月を経て、完成されたもの。劇中に登場するスリーブガンのギミックを再現するだけでなく、いかに外見も近づけるかに心血を注いた一品。
犬助も初代の発売以来、いつ手に入れようかと考えてはいるのですが、ネックとなっているのが税別3万円という価格と、使い所がないというところ。
自慢するにしても人を選びますし、街中で装着時に運悪く職務質問でも受ければ間違いなく面倒なことになります……でも、欲しい……。
モデルガンの発達=健全な社会の表れ
そして、最も映画に登場した銃といえば、コルト「シングルアクションアーミー」。
このモデルガンが1丁あれば、いつでも西部劇ゴッコが楽しめるという名銃なのですが、こちらなら米コルト社の公認を受けた唯一のモデルガンメーカー・ランバントクラシック社のものが良いでしょう。
犬助も一度手にしたことがあるのですが存在感といい重量感といい、独特の迫力を持つのがランバントクラシックのコルトSAA。何と言ってもSAAと派生モデルしか製造していないという所からも、社の尋常ではないこだわりが伝わるというものなのです。
……とまあ、映画と関係が深いモデルガンを3つ紹介しましたが、面白いのは「留之助ブラスターPRO 2049」にしても、「びっくるくん」にしても、ランバントクラシック社にしても、どれもこれも全て日本製であるという点。
実銃がカンタンに手に入るアメリカなどでは、モデルガンの需要がない。だから、アメリカにはモデルガン文化は育たないのは当然のこと。日本のメーカーがこれらをリリースし、世界的な名声を受けているのも当たり前なのです。
大の大人が、おもちゃの銃を手にニヤニヤしている様子が健全であるとは、言い切りませんが、カンタンに実銃が手に入る社会よりは、モデルガン文化が異様に発達してしまった社会のほうがはるかに健全なのではないか? そんな風に思うのです
……誰か、犬助にお年玉をくれないでしょうかね?