覚える豆は3つだけ!ローストは1種類!どこでも通用するブレンド

  • 2018/08/02
  • グルメ
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  • 沖倉 毅
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オヤジの中には、正直『ウンチクは頭に入っているが、中身は判らない』という人は多いのではないだろうか。

コーヒーもまたしかりで、ネットで調べた事で止まっていて、実の所、缶コーヒーとスタバと、家で豆を買って入れたコーヒーの違いは、今一つ判らない人も多いと思う。

先日も『日本人はブルマンの様にカリブ海コーヒーが好みで、ドミニカはブルマンと味が似ているんだ。』と、いかにも通ぶった文を見つけたが、この人は、ブルマンやドミニカの違いが判っているのだろうかと思った。

ブレンドで覚える三か条

ブルーマウンテンの由来は、1746年にジャマイカに上陸した英海軍・ウォーレンフォード艦長が、コーヒー栽培を行った事に由来する。
『ジャマイカ・ブルーマウンテン』はジャマイカ・コーヒー産業公社(CIB)が認めた審査を通らないと名乗れない。

ドミニカは、ジャマイカと同じ様にカリブ海沿いの国だがスペインの支配を長年受け、コーヒーを伝えたのが、フランス人だったという。
現在は隣国ハイチとの紛争に晒されながらもコーヒー豆を届けている。

気になる味の方だが、生産年によりバラつきがあるというのが現状だ。
すべてがすべて『日本人が描くブルマン』になるとは限らない。

ブランド名に左右されずコーヒーをたしなむ人であれば『ブルマンに近い』とは、言わない。
この様に、いい加減なウンチクを垂れて、後からコテンパンにされるリスクは、オヤジは高いのだ。

ブレンドで覚える三か条

そこで今回紹介したいのが、誰でも知ってる事で、応用範囲が広い、コーヒー豆のブレンドである。
家でも簡単にできて、職場でも腕前を披露できる、実に簡単に自慢できる。

 

ブレンドで覚える三か条

ブレンドというと、ついつい沢山豆を揃えたくなるが、そこはガマン。
カレーを作る時に、カレーマニアが、ぐちゃぐちゃにスパイスを混ぜてご馳走してくれたはいいが、大しておいしくなかったあの経験を思い出してほしい。

その道のマニアでない人に『おいしい!』と言って貰う事が、ブレンドの第一目標である。
ちなみにコレは、あちこちの喫茶店や、有名コーヒー店のマスターでも、同じ事を言っている。

1:豆の焙煎度を揃える、判らないならシティ・ローストを選ぶ
2:豆は三種類。ブラジル、グアテマラ、エチオピア
3:味のテーマを考えてブレンドする

スタバなどのセカンドウェーブが流行る前から、コーヒー店に足を運んでいた人であれば、シティローストだと焙煎度が浅く感じられると思うので、フルシティに落とすと良い。

ブレンドで覚える三か条

豆をこの三種にした理由は、それぞれストレートで飲んで、個性の違いが判る事と、いつでも流通している上、知名度が高く、紹介しやすい事だ。

ブレンドで覚える三か条

ブラジルは、バランスが良く万人向け、グアテマラは濃厚なコクと香り、エチオピアはモカに代表されるように、フルーティで華やか。

そして味のテーマを考え、いざブレンドとなるのだが、どの様にブレンドしていくのか。

 

主体となる豆を一番多く入れる

3つの豆でブレンドするので、ブレンドは『主体となる豆』を5~6、残りの豆を3~2に比率でブレンドする。
そうする事で、豆の個性が引き立ちつつも、お互いの豆の良さを引き出す事になる。
これがブレンドの醍醐味だ。

万人受けするのは、ブラジル5、グアテマラ3、エチオピア2のブレンドである。
安定感のあるブラジルに、コクのあるグアテマラ、華やかさのあるエチオピアをスパイスとして加える事で、飲んだ時の香りに余韻が出る。

ホットでもアイスでも当たりはずれがないブレンドだ。

主体となる豆を一番多く入れる

コクを重視したブレンドだと、グアテマラ5、ブラジル3、エチオピア2になる。
グアテマラの香りを引き立てるために、エチオピアをブレンドしているが、アイスコーヒーにして、全体的にどっしりした味わいにしたいのであれば、エチオピアの代わりにスマトラを2割足しても良い。

個性の引き立つ華やかな味にするのであれば、エチオピア6、グアテマラ2、ブラジル2のブレンドだ。
アフリカの豆は、華やかでよい意味でフルーティな味わいが多く、春夏にオススメの銘柄が多い。

主体となる豆を一番多く入れる

エチオピアの他にも隣国のケニア、キリマンジャロで有名なタンザニアの他にも、ブルンジ、ザンビアなどここ近年発掘されたコーヒー産地がある。

私自身、夏にブラックで飲むなら、エチオピア3、ケニア4、グアテマラ3、ブラジルが良いかと思う。
安定感とコク、酸味の三位一体となったブレンドになっているからだ。

慣れてくれば、豆の数を増やすこともいい。
冬になれば、コクのあるどっしりしたブレンドが流行るので、熟成させた焙煎度の濃いスマトラなどが出回る。
これらとグアテマラをブレンドしてみるのも、また面白い。

だが、その前に、まず、この『きほんのき』を押さえておくことが大事だ。

この記事の作者

沖倉 毅
沖倉 毅
ビジネスと国際関連をメインに執筆しています沖倉です。 転職経験と語学力を生かし、語学教師とフリーライターをしています。 趣味は定期的に記録会に出る水泳、3000本以上お蔵入り字幕なしも観た映画、ガラクタも集める時計、万年筆、車、ガーデニング、筋トレです。 どうすれば永遠の男前になれるかをテーマに、取材は匿名を条件に記事執筆に勤しみます。
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