おいそれととは飲めない!再び注目が集まるブレンデッドウイスキー

  • 2019/04/19
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  • アントニオ犬助
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日本製ウイスキー人気に頭を痛める、日本の生産者

日本製ウイスキー人気に頭を痛める、日本の生産者
「日本製ウイスキーが売れすぎて価格が高騰、おいそれとは飲めなくなっている」というのは大問題、とりわけ、これからウイスキーの様々な銘柄を試してみようと思っている人にとって大きな悩みとなっています。しかし、日本製ウイスキー売れすぎ問題で、最も悩んでいるのはウイスキーの生産者に違いありません。

何しろ売れることがわかっているのに造ることができない、この悩みの大きさは飲んでいる方の比ではないのです。そこで、一部の銘柄の生産を取りやめたり、値上げをしているのですが状況は少しも良くならない。サントリー「山崎」などの銘柄の市場価格は依然として高いままなのです。

 

「ワールドブレンデッドウイスキー」という禁じ手

そこで「イチローズモルト」で知られるベンチャーウイスキー社は、おきて破りともいえる方法を取りました。それが「ワールドブレンデッドウイスキー」なるものの発売です。これまでベンチャーウイスキーは、自社の蒸留所で製造したシングルモルトウイスキーのみ販売、その旨さが評価され数々の世界的な賞に輝いてきました。

しかし小規模な蒸留所だけに、製造できるウイスキーは少ないもの、イチローズモルトは以前からプレミア価格が付く傾向にあったのです。そこに昨今の日本製ウイスキーのブームが加わりましたから、イチローズモルトは山崎どころではない原酒不足に陥ってしまいました。

そこでイチローズモルトが製造したのが「ワールドブレンデッドウイスキー」。
数種類が発売されていますが「ホワイトラベル」は、世界のウイスキー5大産地から選ばれた9つの蒸留所のモルト原酒と、2つの蒸留所のグレーン原酒をブレンドしたもの。これではイチローズ「モルト」と名乗ることはできませんから「イチローズ・モルト&グレーン・ワールドブレンデッドウイスキー」という銘柄で販売、定価も3,500円と他のベンチャーウイスキー社のものよりも安く設定されました。

 

サントリーもブレンデッドの新製品を発売

そしてこのボトル、非常に評判がいいのです。
私、アントニオ犬助は現在のところ、まだ試せてはいないのですが、いつも目を通しているウイスキー好きのブログを2、3当たってみたところ、皆が口をそろえてコメントしているのが、コストパフォーマンスが高いということと、華やいだ旨さがあるということ。貴重なベンチャーウイスキー社の10年物の原酒がブレンドされているということも見逃せません。現在のところ充分な出荷量があるらしく、プレミアも付いていないのもうれしいところですから、今のうちに味わっておくのが良いでしょう。

また、こんな動きにきっちりと合わせてきたのがサントリー。
4月16日に出荷予定のワールドウイスキー「碧Ao(アオ)」は、サントリーが所有している世界中の蒸留所の原酒をブレンド。一本で世界5大ウイスキーの個性が味わえるというものです。こちらの定価も5,000円と比較的手が出やすく設定されているのもうれしいところ。試してみて気に入ったならば、我が家の常備ウイスキーとするのも良さそうです。

 

ブレンデッドはウイスキーの本流なのです

と、ここまで書いて気が付いたのですが……ワールドブレンデッドウイスキーだとか、ワールドウイスキーだとか、もっともらしい名前が付けられていますが、これらは全部「ブレンデッドウイスキー」なのですね。そして以前も書いたとおり、ウイスキーの本流といえばブレンデッドなのですから、イチローズ・モルト&グレーンにしても碧Aoにしても、不味いはずがないのです。ということで、ベンチャーウイスキー社やサントリーだけでなく他のメーカーも追従して、ワールドブレンデッドウイスキーの流れが大きくならないかな?と、犬助は思っています。そして、ジャパニーズウイスキー人気も落ち着いて、願わくばサントリー「白州12年」のボトルを定価で楽しめる時が、一日も早く来たらんことを!

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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