ヨーロッパの小国・ルクセンブルクが裕福な国とされる理由とは?

  • 2019/02/26
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  • 松村 昴
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ヨーロッパの小国・ルクセンブルク

ヨーロッパの小国・ルクセンブルク
日本人からすれば、ルクセンブルクという国は馴染みの薄い国と言えます。ヨーロッパのどこにあるのかも、わからない方も多いことでしょう。ルクセンブルクは、ヨーロッパの小国でフランスやベルギー、ドイツに隣接する国です。

小国と言われるルクセンブルクですが、とても裕福な国とされています。実は、世界でもトップレベルの裕福な国と言われているのです。そこで今回は、なぜヨーロッパの小国であるルクセンブルクが裕福な国とされている理由について紹介していきます。

 

ルクセンブルクが裕福な国とされる理由!

ルクセンブルクが裕福な国と言われている理由は、「1人あたりのGDP」によるものです。意外かもしれませんが、ルクセンブルクは1人あたりのGDPが世界でトップレベルとなっています。

ルクセンブルクのGDP自体はさほど高くありません。しかし、ルクセンブルクは小国で人口は58万人に満たないほどです。そのため、1人あたりのGDPに換算した場合、世界の中でも高い水準となっているのです。

ちなみに、同じく1人あたりのGDPが高い国としてはカタールが挙げられます。カタールは、オイルマネーなどの資源によるものです。それでは、ルクセンブルクはなぜ1人あたりのGDPを高い水準で維持することができるのでしょうか。

 

ルクセンブルク経済を支えている3つの柱

<重工業>
ルクセンブルクの経済を長年支えてきたのは重工業です。鉄鋼業を中心に、栄えていきます。近隣諸国であるドイツやベルギー、フランスなどの外貨を得ながら、重工業中心の経済を行ってきました。

しかし、1970年代のオイルショックの影響もあり、徐々に重工業から別の産業へシフトチェンジしていきます。とは言え、今でも重工業は健在であり、ルクセンブルクの経済を支えているのです。

<金融業>
重工業からシフトチェンジしていった産業が金融業です。ルクセンブルクは、金融立国を目指した政策を行うようになり、ヨーロッパを代表する国際金融センターとしての地位を確立したのです。

現在では金融サービス業を中心とした第三次産業が、ルクセンブルクのGDPの約9割弱を占めています。ルクセンブルクは、ユーロ圏の富裕層のプライベート・バンキングの中心地となっているのです。

<情報通信産業>
ルクセンブルクでは、金融業への過度な依存を脱却するため、情報通信産業にも力を入れています。情報通信技術(ICT)の活用や電子商取引など新しい産業振興に取り組んでいるのです。

また、金融とICTを融合した分野であるフィンテックにも力を入れています。今後も金融業を中心にしながらも、様々な分野を開拓していくとみられているのです。

 

ルクセンブルクは国外企業の誘致に積極的

ルクセンブルクの成功は、国外企業の誘致にもあります。先進国の中でも、ルクセンブルクは比較的に税率が低いです。そのため、数多くの国外企業の誘致に成功しているのです。

実際に、ヨーロッパ本社をルクセンブルクに置く企業が多くあります。国外企業を誘致し、外貨を得ることによって、さらなる発展につながっていくのです。

 

今後もルクセンブルクには注目するべき!

今回は、ルクセンブルクについて紹介してきました。ルクセンブルクは、1人あたりのGDPが高水準であり、世界でもトップレベルの裕福な国とされています。こルクセンブルが裕福な国なのは、時代に合った産業構造に変化させていったからです。

重工業中心から金融業にシフトチェンジし、今では世界でも有数な国際金融センターを有するまでになりました。そして現在では、情報通信産業を始めとした新しい産業にも力を入れ始めています。金融業中心から、今度はどんな分野で頭角を現していくのか楽しみです。今後のルクセンブルクに注目です。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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