イワベンケイの持つ4つの効果

皆さんは「アダプトゲン」と呼ばれる一部のハーブについてご存知でしょうか。アダプトゲンはたくさんの種類のあるハーブの中でも、特に強い薬効を持ち、健康や運動パフォーマンスに大きな改善効果をもたらす物です。

今回はそのアダプトゲンの中でも最も人気のあるイワベンケイ（別名：ロディオラ・ロゼア）について解説していきます。

アダプトゲンは一般的に食用としては市販されていません。むしろ粉末にしたりエキスを抽出するなどしてサプリメントとして利用されています。

イワベンケイには以下に示す4つの効果があり、様々な分野で活用されているのです。

 

フィジカルコンディションの改善

イワベンケイのサプリメントを摂取することで筋トレや各種スポーツ競技におけるパフォーマンスをアップさせることが可能です。

イワベンケイサプリを摂取すると、酸素の消費が増えそれが持久力恒常に効果を発揮します。また、貧血を予防したり甲状腺疾患を改善するという実験結果もあるのです。これらを総合すると、イワベンケイには疲労回復効果もあると考えられるため、アスリートやハードなトレーニングを行うボディビルダーの中には、毎日一定量のイワベンケイサプリを摂取している人がとても多いのです。

肉体的なコンディションを今以上に整えたいと考えている人は、イワベンケイサプリの活用も一つの有力な選択肢となるでしょう。

 

脳と心にも効く

世界中で大きな問題となっているアルツハイマー病ですが、イワベンケイサプリの服用はこの重大な疾患の予防にも効果を発揮すると考えられています。

イワベンケイは脳の酸化損傷を防ぐ力を持っており、様々な研究でアルツハイマー病に対する有効度が確認されているのです。

また、イワベンケイは副作用や依存性のないナチュラルな抗不安薬・精神薬にもなり得ます。2015年に行われた実験によると、イワベンケイサプリを2週間連続して服用したグループでは、服用しなかったグループと比較して有意に精神的ストレスや不安・パニック・うつ状態の改善が見られたとのことです。

精神科を受診することに抵抗がある人や、精神薬の依存性に対して恐怖心のある人、手軽にメンタル改善を果たしたい人はイワベンケイサプリを飲んでみましょう。

 

優れた血管保護効果

イワベンケイには血圧や血糖値をコントロールし、動脈を保護する効果も確認されています。

まず高血圧に対しては2006年に動物実験によって血圧降下が認められその後2012年・2017年には人に対する研究でもその有効性が実証されました。医師の管理の下であれば一般的なACE阻害薬から徐々にイワベンケイサプリに移行する事も難しくはありません。

日本人の国民病とも言える糖尿病ですが、イワベンケイは血糖値をコントロールする働きもサポートしてくれます。
現在糖尿病を既に発症している人については、服用している糖尿病治療薬の補助としてイワベンケイを飲むことが推奨されます。また、糖尿病の徴候が現れているだけの人、まだ血糖値に異常は無いが現在の食生活が乱れがちな人については、イワベンケイサプリが状況の悪化をある程度は防いでくれることでしょう。

その他、イワベンケイはアデローム性動脈硬化にも有効とされ、その結果心臓発作や脳卒中のリスクを低下させることが期待できます。2017年に行われた研究でも血管の酸化損傷やアデローム性動脈硬化を軽減する働きが認められています。

 

肝臓の保護・がん予防や治療の促進

イワベンケイは肝臓の薬物性障害に対して保護効果を持つことも明らかとなっています。これはイワベンケイに含まれる「サリドロシド」という成分の力だと考えられます。

また、このサリドロシドは肺がんや直腸がんのリスク低下に効果があることも徐々に明らかとなってきました。サリドロシドは放射線治療をサポートする力もあるため、予防と治療の促進の両面からガン対策に有効となりそうです。