ホンモノと見紛うロレックスのニセモノが、高価で取引されています

  • 2018/04/18
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5万、8万で落札されるロレックスとは?

5万、8万で落札されるロレックスとは

時計・宝飾品の世界的な展示会「バーゼル・ワールド」でロレックスの新作が発表されたのは、前回「ヤジアップ!」でお伝えした通り。
マイナーチェンジとしか呼べないレベルで「新作」と銘打ち、すかさず値上げをしてしまうロレックスの姿勢はどうなんだ? などと、苦言を呈したのでした。

「ロレックス新作の発表を受けて、市場はどう受け止めているのか?」
そんな風に思いながら、ヤフオク! などの相場の変化を調べてみると、今のところ大きな変動はない模様、まだ市場は様子見といったところですが……相変らず、スポロレことスポーツ系のロレックスの高値は続いています。

と思っていたら、50万とか100万とかいった価格で落札されているものに混じって、5万とか8万とか異常に安値で落札されているスポロレを見つけたのです。

 

これは、ニセモノのブランド化だ!!

これは、ニセモノのブランド化だ!!

ああ、ニセモノね……と思って普段は流すところなのです。
しかし5万とか8万という価格はニセモノにしては高価と思ってよく見ると、商品名のところに「高級JF製 シードゥエラー ランダム刻印 ディープブルー」といった具合に「JF」や「noob」などと記入されているのです。

 

「JF」とか「noob」とは何か?

調べてみると、どうもロレックスなど高額な時計のコピー品を製造している中国の工場のよう。そして、掲載されている写真を見る限り特別嫌な感じは伝わらない。つまり精巧なニセモノを製造する工場の名前を、冠にしたニセモノに高値が付いているのです。

だって5万とか8万といったら、セイコーの立派な自動巻きの腕時計の1本も購入できる価格。その金額をニセモノに支払うなんて、以前は考えることができませんから、ニセモノがブランド化しているといってよいでしょう。

 

検証ページでチェックするニセモノ・ロレックス

そんなブランド化したニセモノのはどの程度のできなのか?
世の中にはわざわざ「JF」や「noob」を購入して本物と比較検証、HPにアップしている方がいらっしゃるから素晴らしいのです。

ブランド化しているといっても、ニセモノでしょ?
こんな風に少々あなどりながら比較検証ページを見ていたのです。そして写真で「この部分がニセモノはおかしい!!」と、指摘してくれているのですが、サッパリ何がおかしいのか、犬助にはわからない。

ちょっと前のニセモノならば、いくら出来が良いとされているものでもルーペを使えば、犬助でも判別は可能でした。しかし、JF製やnoob製のニセモノは拡大写真を見せられてもよくわからない、判別不能なのです

 

100万円の価値があると信じるものの本当の価値とは?

100万円の価値があると信じるものの本当の価値とは

これらの精巧なニセモノを5万円で販売できるということは、恐らく工場出荷の段階で価格は2、3万円。それぐらいのコストをかければ、ロレックスそっくりの物が製造できてしまうということなのです。
……ということは、ホンモノのロレックスの価格も工場出荷の段階では2、3万円で作れてしまうのでは?何て考えてしまうのは犬助だけでしょうか?

だからといって、犬助はロレックスはボッタクリである!!と、主張したいわけではありません。ものに値段を付けるのはメーカーやショップが勝手にすること、そのことは責られることではないのです。

ある企業は2、3万円のものを、100万円で販売できるように努力をしている。
ある企業は100万円で販売されているものを、2、3万円で製造できるように努力しているということ。これは、どちらも尊いことではないかと思うのです。

そして、もう一つ。
購入する側は、本当のものの価値を判断しなければならないということです。
2、3万円で製造できるようなものに対して、自分は100万円を払おうとしているけれど、それは本当にふさわしい行為かどうかを検討しなければならないと思うのです。
まあ、これはロレックスに限った話ではないのですが。

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アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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