シチズン・エコドライブ・ワンは対デカ厚の最終兵器
- 2017/02/18
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さらば!! デカ厚時計たち
いったいどこから始まったのか……カシオ・Gショック、はたまたパネライでしょうか……昨今の腕時計業界を席巻している「デカ厚」です。
一時のブームはガガミラノの爆発的流行を経て落ち着きそうな雰囲気がありつつも、ロレックスも永遠の定番、デイトジャストのケースサイズを拡大。
そんなこんなで、デカ厚ブームは去りそうもないと思っていたのですが、やっと、それが終わりそうな雰囲気が漂い始めました。
きっかけは昨年の時計と宝飾品、世界最大の見本市「バーゼルワールド」。
そこで、発表された日本を代表する時計ブランド・シチズンが発表したシリーズが話題を集めました。
エコドライブ・ワンの衝撃
「エコドライブ・ワン」……シチズンお得意の光発電時計かよ、と思ったあなたは大正解。
ただし厚さは実に3mm弱、クオーツ式では過去にこの厚さを実現したモデルはありましたが、光発電時計としては世界最薄なのです。
そして昨年の10月に市販された限定モデルは70万円という価格にもかかわらず、予約だけでほぼ完売。
11月に発売になったレギュラーモデルですら30万円という強気な価格設定ながら、オヤジ連中に大好評だとか。
ひょっとして、みんな薄い時計待っていました?
007ですら使いこなせない、デカ厚時計
世界中の男性がロールモデルとして挙げる、ジェームス・ボンド。
めちゃくちゃかっこいいのですが、やっぱりそこは大人の事情がありまして、彼は必ずオメガ・シーマスターを身につけなくてはならないのです。
なぜシーマスターなのか? それは恐らくオメガが売りたいからなのでしょうが、ダニエル・クレイグが腕にまとう「シーマスタープロダイバーズ」のケースの直径は41mm、厚みは実に12.7mm!!
タキシードにこのサイズはいただけない、だって、袖口からはみ出しています。
いや、目立ったほうがいいという大人の事情があるとは思うものの……やっぱりいただけない。
実は、ブルガリも、そんな波を起こしつつある
つまり、デカ厚はタキシードどころか、スーツに致命的に似合わないという欠点があるのです。
本当ならば、袖口から出ているか出ていないぐらいのボリュームがちょうど良いとされる時計のサイズ感。
皆んな実は気づいていたのですが、全員が右を向いている時に「左」と叫ぶのには勇気が要ります。
その勇気を振り絞ったのが「エコドライブ・ワン」ということもできるのです。
そして、振り返ったら同じように叫んでいたのが「ブルガリ・オクト・フィニッシモ」。
こちらのトゥールビヨン搭載モデルは何と5mm!! これはこれで、とんでもない技術であります。
バーゼルワールド・2017に注目
まあ、世間はデカ厚の時計に飽き始めたということができるかもしれません。
そこで注目したいのが今年3月に開催される「バーゼルワールド・2017」、私の予想では、薄型の時計を各メーカーがこぞって出品してくると思います。
そうなったら、もうトレンドは決定したも同然、手持ちのデカ厚時計はいち早く売却するに限るということになるのですが……。