「格好良くなるために本当に大切な事」

  • 2019/08/24
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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夏休み、終わりましたね。小学生の息子などはまだ真っ最中ですけどね。台風の直撃にハラハラしたり、過酷な暑さだったりと、天候が気になる夏だったかもしれません。私はというと、ここぞ!とばかりに夏の予定を楽しんでいったので、結構忙しかったかも。とは言っても、やりたい事が全部出来た訳ではありません。海やプールには行けなかったし、花火も出来たかったんですよね。そこまでやっていたら、本当にバテていたかもしれませんけど。それくらい動き回っていたので、やはり色んな男性を目にする機会がありました。

しかも、プライベートの男性です。その中でやっぱりこれは着こなしにおいては大切だよな、と改めて感じた事を今回はお届けします。「どう着こなせる様になれば格好良くなれますか?」というご質問は当たり前の様にいただく中で、『これが1番大事だろうな』と心の中でひっそりと思う一方、これって着こなしのアドバイスをする自分から言ってしまうと元も子もないのでは!?とも思うのですけれど。でも大切な事には変わりありませんから。

今回はそんなお話です。

 

必要なのはこれ

必要なものはコレ

たったひとつのポイントですが、これがあるか無いかの差だけで、結果は大きく変わってきます。どんなポイントか分かるでしょうか?着こなしのアドバイザーが言う割に実はこれ、着こなしそのものに関しての事では無いのです。

さて、その必要なものというのは『自信』。自信さえあれば、着こなしは多少変でも何となく格好良く見えてしまうくらいの勢いがあります。自信は強いのです。何に対しての自信かと言えば、これは自分の着ているものについて「格好良く着こなせている」という自信です。

これが、着こなしではなくその他の自分の得意なもの、例えば何かに詳しい専門家だとか、何か作るのが得意だとか、歌が上手とか食べるのが早いとか…そういう自信も良いのですが、そこの一点張りの自信だけで、着こなしがだらしなかったりすると、格好良くは見えません。むしろ、持っている自信さえも着こなしのだらしなさに隠れて、魅力が人に伝わりづらくなってしまうもの。

しかし、この自信が着こなしの自信でさえあれば、自信に対する根拠は対して必要ではありません。絶賛されるほど着こなしが上手でなくても良いのです。面白い事に根拠がさほどなくても、見た目は大きく変わってくるのですよ。

いよいよ、ファッションアドバイザーが言う事では無くなってきましたがね…

 

どうやって身に付けるか?

どうやって身に付けるか?

問題は、着こなしへの自信をどう身に付けるか?です。「自己暗示で思い込み、いまからOK!」だとちょっとやり過ぎで危うい。実際には着こなしが結構だらしないのに「思い込みだけの自信」があっても、人間関係の中では「もうちょっと着る事に関心を持ったら?」なんて指摘をされる事だってあるでしょう。その指摘に耳を塞いで思い込みを貫くのは、大人の態度とは言えませんからね。ある程度は客観的な評価を得た上での自信が欲しいところ。ですから、実際のところは自分の着こなしで褒めてもらう。という体験をするのが有効でしょう。

「着こなしで人から褒めてもらいましょう」というと、多くの方がそこにかなり高いハードルを感じてしまいやすいんですよね。でもこれは難しくありません。だって、別に「青山あたりの街角で呼び止められて写真を撮られ、それがファッション誌のスナップ特集に掲載されて絶賛されましょう!」と言っている訳ではないのですから。

着こなしで人に褒めてもらうだけなら、それは誰でも出来ること。だって、ビフォーアフターの差が出れば良いのです。いまの自分よりも格好良い着こなしが出来ていると、人に伝われば良いのです。そのビフォーアフターの差がある程度大きくなると、「今日は格好良いね」なんていう言葉の評価が貰える訳です。

これ、着こなし下手の人の方が実現が簡単だって分かりますよね?差が出しやすいんです。なにせ、洋服文化発祥のヨーロッパ諸国と比べると、大人の男性で見ると日本はファッション後進国と言われる事も。実際、モードブランドとかコレクションブランドと呼ばれるデザイン性が高いとされるファッションは、日本は素晴らしいものが多いし、お洒落な人もいる(多くはないけれど)。しかし、スーツをベースとした、洗練された大人の着こなし(スーツの中に詰め込まれた膨大な量の着こなしの極意を使えば、スーツスタイルだけでなくカジュアルな装いも格好良くなれるのです)となると、いきなりそのレベルが逆転してしまうのです。

そんな日本で「大人の着こなし下手」な人は、いわばマイナスの位置にいるのですから、それをゼロ(つまり平均値)に持ってくるだけで歴然とした差が生まれます。逆に、格好良いと言われた経験が何回かある人は、ビフォーアフターの差を出すための労力がかなり必要になってきてしまいます。ちなみに、顔の良い人イケメンという方々は顔立ちだけで「カッコいい」と言われている分「着こなしが格好良い」という評価を言葉で得にくくなる事があります。ただ、そういう方々は最初から自信に満ち溢れていたりするので、何を着てもそれなりに見せてしまうもの。我々はそういう自信を、着こなしで得たい訳です。

 

テクニックに溺れない

テクニックに溺れない

ビフォーアフターの差を出して「あれ?今日はちょっと違うね」とか「先輩、最近格好良くなりましたね♡」なんて一度でも言われると、やはり嬉しいものですよね。さらに、やはり自信が付きます。こうなると、もっと着こなしを洗練させようと思う訳です。確たる自信を得ていくには、こういう内面の変化が大切。

ただ、ここからも多少の注意が必要です。それは「テクニックに溺れない」という事。直ぐにでも試せて、それなりの変化が期待できる細かいファッションテクニックは無数に存在します。いくらでも試せます。様々なバリエーションを試せば試すほど、周囲からは着こなしの引き出しが多いお洒落な人と見られる様にもなるでしょう。

しかしこれは諸刃の剣なのです。即効性のあるテクニックほど、その賞味期限は切れるのが早い。つまり、流行の移り変わりが早いタイプのテクニックなのです。そんなテクニックの一つをずっと続けていれば、いつの間にか評価は逆転して「ダサい」と言われます。だからと言って、そんな早い流行に我々大人が気安く乗ると、服は毎シーズン買い足さなきゃいけないし、「自分が無くてコロコロ変わる流行を追っているだけの大人になりきれていない人」なんて評価になる危険もあります。やはり自分の軸が出来てきて、自分だけの魅力が出せる大人なのですから、着こなしの主軸はやはり「自分らしさ」でありたいものです。

テクニックを使って好評を得るのは楽しいんですけれどね。やはりそこに溺れない様にしたいものです。そうすることで、世の中の慌ただしいお祭り騒ぎの様な流行とは一歩距離を置いた、大人の成長がファッションでもできるし、それが周囲にも伝わるものです。

 

こうやって得る、ファッションでの自信は一生の宝物になります。世の中に流されず自分を基準とした判断で着こなしを選んでいくということは、自分なりのファッションを確立していくということですから。ファッションは、その人の生き方を映し出します。それも、その人なりの格好良い生き方を。これを自分なりに表現できるという能力は、そのまま自分の人生を豊かにすることに直結しています。

世の中に振り回されず、自分の理想の生き方を鮮明に思い描くことができて、それをファッションという形にまで具現化して表現できるのですから。そこまでできれば、自分の理想の生き方そのものだって、少しずつでも実現していけるものです。特にファッションはその為の強力な相棒になってくれます。

こんなことを、自信を持って出来ている大人って、楽しそうだしとても格好良くありませんか?私は、それがファッションで実現する大人の格好良さだと思います。ぜひ、そんな格好良い大人の第一歩として、着こなしに対する自信を付けてみて欲しいと思います。最初のちょっとした一歩が、後に大きな幸せとなって感じられるでしょうから。

 

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