世界には軍隊を持たない国がある!しかし理想論では国を守れないのが現実?
- 2017/11/08
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軍隊を持たない国の存在
日本には自衛隊がありますが、軍隊とは定義していません。しかし、世界から見れば自衛隊は軍隊であり、日本は実質的に軍隊を保有していると考えることでしょう。だが、世界には本当に軍隊を持たない国があるのです。日本人の中には軍隊を持たない国を手本にするべきとの声もあります。しかし、軍隊を持たない国にはそれぞれの事情があり、日本とは異なる環境なのです。そこで、軍隊を持たない国の事情や日本が軍隊を持たない国になるのが非現実的であることについて紹介していきたいと思います。
軍隊を持たない国
軍隊を持たない国としてまず挙げられるのがコスタリカです。中米にあるコスタリカは、イギリスのシンクタンクが「世界で最も幸せに暮らせる場所」世界一としています。その理由として、常備軍の廃止や自然エネルギー先進国ということが挙げられます。そのため、軍隊を持たない国として真っ先に思い浮かべるのがコスタリカなのです。他にもモルディブやミクロネシア連邦、パラオなど島国にも軍隊を持たない国は多くあります。さらに、ヨーロッパではモナコ公国やバチカンなども軍隊を持たない国なのです。このように、世界では意外にも軍隊を持たない国がたくさんあるのが現状なのです。
軍隊を持たない国理由と真実
しかし、軍隊を持たない国にはそれぞれの理由があります。例えば、モナコ公国やバチカンは国土の小さから軍隊の必要がないので、軍隊を保持していないのです。また、コスタリカは軍事クーデターを防ぐため、自ら常備軍の儲けなかったとされているのです。しかも、コスタリカが軍隊を持たない国というのはグレーになっています。なぜなら、コスタリカは常備軍の廃止をしたが、有事の際には軍を組織できるのです。しかも、警察官は対戦車ロケット砲などの装備まで準備されています。さらに、米州相互援助条約により、コスタリカが有事の際には軍事提供をすることになっているのです。実際に2010年に米軍はコスタリカに軍人を派遣し、麻薬取締の支援をしています。他にもミクロネシア連邦やパラオなどの軍隊を持たない国も米国と自由連合盟約を結んでいるのです。これにより、本国防衛は米軍に任せているというのが真実なのです。
軍隊を持たないで防衛は非現実的
軍隊を持たない国が軍隊を持たない理由はそれぞれとなっています。米軍に任せている場合もあれば、国土の面積から必要ない場合があるのです。しかし、日本はどうでしょうか。沖縄の米軍基地ですら反対運動が強い状態となっています。そんな状態で米軍に国防を全面的に任せられるでしょうか。また、日本という国の位置状況からして、軍隊を持たないで国防が可能でしょうか。日本が軍隊を持たないで国防を考えるということが理想論であり、非現実的なのです。戦争は憎むべきであり、平和の世の中になってほしいものです。しかし、どの国も同じ方向性を向いているのかと言えば違うでしょう。理想論で国防を考えるのではなく、現実的な国防を考えてもらいたいものです。