ショートパンツを大人っぽく着こなすにはどうする?

  • 2019/08/10
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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茹だるような暑さが続きますね。私としては「溶けるような」という表現の方がしっくりきます。立っているのもダルいし、座っているのも。寝ていてもこれだけ暑いともう、身体を保てそうになくなってくる感じなので。

と言いつつ、先週末は頑張って、家族で息子希望の恐竜展へ。しかしこの恐竜展が暑かった。だって屋外なんですよ。ここは企画側というか主催者側にも同情してしまいます。今年がこんなに暑くなるとは予想出来ないでしょうからね。屋外に、身体の一部が動く恐竜模型が沢山あるという展示なのですが、息子がワクワクしながら見ている横で私は、暑さに溶けそうなのを堪えながら、「ここまで暑いと恐竜を動かしている機械もオーバーヒートするんじゃないか」と思っていました。

そして数は少ないものの、その恐竜展を観に来ている人たちも、暑さと戦いながら見ていましたよね、やっぱり。これだけ暑いと着るものも極力軽装にしたくなります。ショートパンツの男性はとても多かったと思います。私は長ズボンだったのですけど、ショートパンツにしておけば良かったと後悔。

ただ、「この暑さのせい」を差し引いてもなかなか格好良くショートパンツを着こなす男性は少なかったのです。実際、ファッション誌などは今年もショートパンツの提案をしているものの、一方ではネットでちょっと調べれば、女性からのウケはあまり良くない、なんて意見も見つけられちゃいます。

夏で暑いしショートパンツは穿きたい!けど格好悪く見られるのは嫌だ!

というオヤジ諸氏に向けて、今回はこの暑い夏に、ショートパンツをどう攻略するかをお届けしましょう。

 

ショートパンツの弱点

ショートパンツの弱点

まず先に、ショートパンツならではのウィークポイントを押さえて意識できる様にしておきましょう。

 

・子どもっぽく見えやすい

「肌の露出が多くなるほど、子どもっぽく見える」という法則を覚えておきましょう。ショートパンツであれば、素足が露出するので、長ズボンよりも子どもっぽく見えやすいのです。大人の装いであるスーツでは、見せて良い素肌は顔と手のみ。さらにフォーマルになると手袋が付きます。顔を隠すトコロまで行くとやり過ぎ?いやいや。顔を隠す仮面舞踏会なんて、まさに大人の世界ですよね。

 

・すね毛が不評

これは、人によって毛の濃さも違いますし、女性側でも嫌悪感の度合いが違ってあまり一般的な傾向というのは良く分からないもの。ただ髪の毛とかまつ毛以外の「毛」というのは比較的嫌がられる傾向にありすよね。脱毛とか流行ってますし。なので、注意が必要です。

 

 

・靴下が見えるとヤダ

ショートパンツを穿いたとき、合わせる靴下が靴から見えるのは、これまた子どもっぽく見えます。「なんだよ!素足に靴を履いている様な格好より露出度が減ったじゃないか!さっきと言っている事が違うぞ!責任者出てこい!」とここまで言われるとコワくなりますが、、、とりあえずさっきからずっと私が責任者です。

これは素肌の露出度とはまた別の法則です。それは「下着が見えるとみっともなく見られやすい」というもの。靴下も下着の一部。そして、靴下は『子どもっぽく見えやすい』と言えます。大人のスーツの装いでは、本来ひざ下までの長い靴下が基本。で、その昔にはスーツの発祥地イギリスが、暑い地域への勢力拡大を図っていた頃、やはりスーツでは暑いという事で、正装としても使えるショートパンツが採用された事があります。バミューダショーツと呼ばれます。ただ、ショートパンツとは言っても露出は避けたいという事で、正装ではスーツの時と同じくひざ下までの長い靴下を履いていました。ネットで検索すると昔の画像も出てくるのですが、今の感覚からすると格好良くは見えないんですよね。

女性でも、シャツの上から下着が透けて見えるのはみっともないとされていますし、本来見えないはずの下着がバッチリ見えてしまうのは、違和感なのです。ちなみに、見えそうで見えないというのはチラリズムというヤツで…ここの説明はみなさん一家言ありそうですし不要ですかね。

 

ショートパンツの選び方

ショートパンツの選び方

では、以上を踏まえて次はショートパンツの選び方です。いま、我々オヤジ世代はどんなショートパンツを選べば良いのか?

 

・「ひざが見える」丈を選ぶ

ショートパンツはその丈選びが重要。バランスが大切な分、長過ぎても短過ぎても格好悪く見えやすいのです。そこで狙いたい丈は「ひざが見える」程度の長さ。ひざが丸々隠れるのは長過ぎだし、ひざ上の太もも部分が見えてくると短過ぎなのです。とてもピンポイントな長さですが、これは本当に格好良さを大きく左右するので「お店にその長さが無かったら買わない」くらい厳格に守る事をオススメします。

 

・多少ゆとりのあるものもOK

最近の流れで、ゆとりを大きくとったズボンが出回っています。そういう背景もあり、このカジュアルアイテムであるショートパンツも、キツいサイズ感よりはどちらかといえば、ゆるいサイズのものを選んだ方が今っぽくなります。さらに、大人の装いではどんな服も多少ゆとりがある服の方が雰囲気が出やすいもの。大き過ぎはだらしなく見えてしまいますが、ややゆったりくらいならOKです。

 

・形と色は?

形としては、スラックスを短くした様な、きれいに見えるものがオススメです。露出の多いショートパンツというだけで子どもっぽく見えやすい訳ですから、形を大人っぽいものにすると良いのです。色は、暗めのものがオススメです。ネイビーやグレーなどが着まわしもしやすいですよ。柄物も良いのですが、その場合は大人っぽさを出すために、その他の服でバランスを取る必要がある事を忘れずに。

 

ショートパンツに合わせる服

ショートパンツに合わせる服

さて、次はショートパンツに合わせるその他の服を考えましょう。ここまで考えないと、大人の装いが完成しませんからね。こちらもポイントを挙げていきます。

 

・シャツは長袖が望ましい

既に足を露出するのですから、大人の装いとして考えれば、上半身でこれ以上の露出は避けたいところ。となると長袖を選ぶ事になります。ただ、長袖を選んだとしても、長袖をそのまま着る必要はありません。袖をまくって構わないのです。むしろ暑いんだから、袖はまくりましょう。そうすれば、半袖と比較した露出度は微々たるものになるはず。しかし不思議なもので、袖をまくっても長袖を着ている視覚効果は働くのです。ちゃんと、半袖よりも大人っぽい装いに見えるんですよ。ちなみに、Tシャツなどのカットソーよりも、衿付きのシャツを選んだ方が、より大人っぽくなります。

 

・白は強い

ショートパンツがカジュアルになる分、上半身でキチッと感を出したい。となると、白無地の長袖シャツはとても心強いアイテムです。汗も目立たなくて清潔感が出せて、爽やかさがあるんです。まずはこの白無地を念頭に置いてみて欲しいと思います。その他の色でも、無地の薄い色がオススメです。ライトブルーとか、薄めのピンクやグリーンなどですね。ちなみに、ショートパンツに柄物を選ぶ場合は、上半身は強く無地をオススメします。

 

・靴もキッチリ顔のものを

靴は人の印象の土台となる部分。例え意識をしていなくても視界に入っていれば、我々は靴からくる印象をその人の印象と結びつけてしまうもの。どんなに格好良いスーツを着こなした営業マンから商品をオススメされても、手入れが出来ていない靴が視界に入っていると「なんとなく信用できない」という印象を持ちやすいのです。

今回のショートパンツを軸にした装いでは、ここまでの装いのオススメを基に、どんなに大人っぽい服を選んだとしても、靴がカジュアル寄りかどうかで全体の装いの印象がカジュアルっぽい(つまり子どもっぽい)かどうかが分かれてしまいます。

そういう意味では、大人っぽさを出したいならローファーなどの革靴がオススメ。フォーマルなディテールの革靴だと、ひとつだけ浮いてしまうので、ローファーなどスリッポンタイプくらいのカジュアルさがあると良いですね。

あとは、スニーカーだとしてもレザータイプで暗めの色のもの。こういう靴を選ぶ事で足元のイメージが引き締まり、大人っぽい印象になっていくのです。

 

・アクセサリーは控えめに

最後の念押し、アクセサリーです。夏はアクセサリーとかしたくなっちゃいますよね。ジャラッと付けたくなる事もあるはず。

しかし、アクセサリーは極力控えめにする事をオススメします。無くても良いですよ。

男性のアクセサリーはしているだけでもファッションに興味がある人だという印象を与えやすいもの。その分、アクセサリーが悪目立ちしてしまうと、チャラいおじさんに見られたり、無理して頑張って見えたり、マイナスな印象を与えやすいのです。夏は軽装になる分、アクセサリーも目立ちやすい分、悪目立ちしやすくなるとも言えるのです。

さらに、ですよ。ショートパンツってそれだけでちょっとしたヤンチャ感がある訳ですよ。カジュアルど真ん中の服だしね。そこにアクセサリーというのは、本当に気をつけてバランスを取らないと、なかなかスマートな大人の男性に見えにくいのです。チョイワル系オヤジ向けのファッション誌などではアクセサリーの提案はバンバンされていますけど、あの誌面に出てくるモデルの様な雰囲気を醸し出すのは、簡単ではありません。

そのあたりに気をつけると、ショートパンツでも上品な雰囲気を無くさずに着こなせるバリエーションが広がるのです。

 

さて、お盆休みも間近です。夏休みでも格好良い大人の装いを楽しむために、ぜひ参考にしていただければと思います。

この記事の作者

ファッションマジシャン◆ yutaka
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ファッションの専門学校〜アパレル業界での経験を活かし オシャレに自信がない男性から 豊かな人生を自在に楽しむスマートミドルへ大変身するための マジックの様なファッション=ファッションマジックをお届けします。
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