タイの経済が上向きに!「タイランド4.0」とは?
- 2018/09/11
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ASEANの主要国であるタイ!
親日の国として有名なタイには、日系企業も数多く進出しています。それだけに、できるオヤジとしては、タイ経済について気になるのではないでしょうか。ASEANの中で主要国の立場であるタイだけに、経済状況についてはしっかりと理解しておくべきです。
そして、タイ経済で知っておきたいのが「タイランド4.0」です。タイランド4.0は、タイの新経済政策のことを指しています。そこで今回は、タイ経済の現状やタイランド4.0について詳しく解説していきます。
上向いたタイ経済!
実は、タイ経済は一時伸び悩んでいました。2014年には軍によるクーデターがあり、経済にもその影響が響いていたのです。しかし、タイ経済は回復傾向にあり、現在は上向いています。
実際に、2014年の経済成長率は0.98%だったのに対し、2016年は3.28%・2017年は3.90%と順調に経済成長しているのです。個人消費も緩やかに拡大しているとされており、タイ経済は上向き傾向にあると言えるのです。
タイの新経済政策「タイランド4.0」とは?
タイ経済を考えていく上で、ポイントになるのが「タイランド4.0」です。タイランド4.0は、2015年に発表された、タイの経済発展計画となっています。長期的なビジョンが描かれており、タイランド4.0では2036年までに高所得国入りを目標としています。
計画では、1人あたりのGDPを13,000ドルまで押し上げようとしているのです。2017年のタイの1人あたりのGDPは約6,590ドルとなっています。つまり、約2倍にまで1人あたりのGDPを上げようとしているのです。
「タイランド4.0」のターゲット産業とは?
タイランド4.0では、ターゲットとなる産業が10個挙げられています。それは、「次世代自動車」「スマート・エレクトロニクス」「医療・健康ツーリズム」「農薬・バイオテクノロジー」「未来食品」「ロボット産業」「航空・ロジスティク」「バイオ燃料とバイオ科学」「デジタル産業」「医療ハブ」の10個です。
各産業で短期・中期・長期の育成計画がなされています。とくに力を入れているのが、デジタル産業となっています。タイランド4.0とは別に、タイ政府は「タイ・デジタル経済社会開発20か年計画」を策定しているのです。今後、タイのデジタル産業については注目しておくべきでしょう。
タイ経済と日本の関係!
タイ経済は日本とも密な関係となっています。なぜなら、タイの主要貿易国として、輸出・輸入ともに日本はトップ3に入っています。タイの経済は輸出に頼っている部分が大きく、日本との関係はとても重要なのです。ちなみに、タイの日本以外の主要貿易国は、輸出・輸入どちらもアメリカ・中国が挙げられます。
また、日本からタイへの直接投資は、2016年で795,9億バーツとなっており、タイにとって外国直接投資額のうち約22%を占めています。それだけ、日本はタイへの投資を行なっているのです。さらに、インフラ事業で日本は官民挙げて売り込みをしており、様々なプロジェクトが進められています。
このように、タイと日本は緊密な関係となっており、タイ経済の発展は日本にとってもメリットとなります。それだけに、今後のタイの経済発展には注目なのです。
タイの将来性!
タイの将来性は十分あります。タイランド4.0も2036年までの計画であり、将来を見越しての経済政策となっています。とくに力を入れているデジタル産業は、今後、注目の分野と言えるでしょう。タイがどこまでデジタル産業で世界に食い込んでいけるのか楽しみです。
タイの成長は、日本にもメリットがあります。タイと日本の関係から、タイの経済発展は日本にも利益になるのです。また、投資先としてもタイには旨味があるでしょう。いずれにしても、タイ経済の将来性は期待十分です。どのような発展を遂げるのか注目しておきましょう。