他人事ではない「うつ病」…セックスへの影響は?

  • 2017/06/04
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増え続けるうつ病患者…15年間で2.5倍増!

うつ病をはじめとする気分障害の患者数は過去最多の推定111万人に及びます

厚生労働省によると、うつ病をはじめとする気分障害の患者数は過去最多の推定111万人に及びます。(平成26年10月時点)
3年前の約16万人増、15年間で2.5倍のペースで増え続けており、社会的な要因や気分障害の認知度が上昇したことなどが関係していると思われます。
うつ病になると、悲しい気持ちになったり、仕事の能率が低下したり、不眠・過眠、拒食・過食など様々な症状が現れることは有名ですが、うつ病がもたらすセックスへの影響を知る人はどれほどいるでしょうか。
自分自身がうつ病になった時、愛する人がうつ病である時、うつ病とセックスの関係を理解しておかないと、思わぬところで心を傷つけあうことになります。

 

うつ病とセックスの関係

うつ病になると変化するのは心だけではありません。
体にも様々な症状が現れることを知っておきましょう。

・性欲が減退する
・うつ病の初期~中期は体力が落ちるため、激しい運動が困難
・男性は勃起不全、女性は濡れないことも
・オーガズムを感じなくなる女性もいる

 

起こり得る事例

うつ病になったことで起こり得るセックスへの影響

・「セックスしようとしても濡れない(勃たない)ため、期待に応えられず罪悪感に悩まされる」
・「自信がなくなる」
・「セックスする気分になれず、断ると相手が不機嫌になった」
・「本当はしたくないけど嫌われることを恐れて無理に頑張り、ストレスを貯め込む」

愛する気持ちはあっても心と体が伴わず、セックスを楽しめない患者とパートナーが沢山います。
パートナーがうつ病を理解しているつもりでも、相手の本心がわからない以上は知らず知らずのうちに負担を強いている可能性もあるのです。
ならば、どちらかがうつ病の場合セックスを諦めるしかないように思いますが、お互いに満足できる方法を探すことはできます。

 

従来のセックスの形にこだわらない

従来のセックスの形に拘る必要はない

≪道具を使う≫
ローションやセクシーな下着、アダルトグッズなどの道具を使うことで、セックスが楽しめるようになることもあります。

≪ポリネシアンセックスを参考にする≫
ポリネシアンセックスのような、激しい運動を必要としないセックスなら、体力が落ちている人や勃起しにくい人もチャレンジしやすいです。

≪肌の触れ合いを楽しむ≫
射精やオーガズムを目的とせず、抱き合ったり触れ合ったりすることで、心が満たされることもあります。

セックスを諦めてしまうのは、簡単なようで難しいです。
しかしだからと言って、一方が我慢し続けていては、いずれ愛が冷めてしまいます。
「これならお互いに満足できる!」という方法を模索する手もありますが、うつ病の状況によってはそれどころではないので、決して無理はしないことです。
また、うつ病のパートナーが妊娠した場合は今まで飲んでいた薬が飲めないことがあるので、妊娠を望むのであれば医師への相談を促して、妊娠中に服用できる抗うつ剤などを確認してもらいましょう。
くれぐれも、心と体のコンディションと相談するのを忘れずに、愛を深めてください。

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