FA選手のランクで補償内容が変わるってどうゆうこと?
- 2019/01/12
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FA選手の補償内容について
浅村栄斗選手、炭谷銀仁朗選手、丸佳浩選手、西勇輝選手。
このオフは4人の選手がフリーエージェント権を行使し、国内の他球団に移籍をすることになりました。
浅村選手は埼玉西武ライオンズから東北楽天ゴールデンイーグルスへ。
炭谷選手は埼玉西武ライオンズから読売ジャイアンツへ。
丸選手は広島東洋カープから読売ジャイアンツへ。
西選手はオリックス・バファローズから阪神タイガースへ。
そして彼らを獲得した球団から、所属していた球団への補償の受け渡しも続々と行われています。
ところでこの補償、選手のランクによって内容が変わることをご存じでしょうか。
ここでは、そんなFA選手のランクと補償内容の関係性についてご紹介をします。
チーム内での年俸順位によりランクが決定
FA選手には、A・B・Cの3つのランクが設定されています。
このランクは、一体どうやって決められているのか。
その答えは、所属元のチーム内における年俸順となります。
年俸が上位3位以内の選手はランクA。
4位から10位までの選手はランクB。
そして11位以下の選手はランクCに設定されています。
ただしこの年俸順は日本人選手のみのランキングとなり、助っ人外国人は含まれていません。
今オフにFA移籍をした選手では丸選手がAランク、そして浅村選手・炭谷選手・西選手がBランクになります。
Cランクの補償内容
Cランクの場合は、人的による補償も金銭による補償も必要ありません。
またBランク以上の選手を獲得するのは通常は1年に2人までと定められていますが、Cランクの選手においてはその制限もありません。
つまりルール上は、Cランクの選手は補償が必要ない上に何人でも獲得できるということになります。
もし補償選手の方がFA選手よりも活躍すればフロントも批判されることになりかねませんが、Cランクの選手においてはその心配も必要はありません。
またCランクということは必然的に元の年俸も11位以下、つまり高くはなくこういったリスクの少なさから他球団にとっては獲得に動きやすいという特徴があります。
Bランクの補償内容
Bランクの補償は旧年俸の0.6倍の金銭、もしくは人的補償+旧年俸の0.4倍の金銭となります。
つまり年俸が1億円だった選手の場合、前所属の球団は6千万円か人的補償+4千万円かを選ぶことができます。
人的補償はF獲得球団がプロテクトした28人以外からとなり、誰を選ぶかの選択権はもちろん前所属の球団にあります。
今オフでは、浅村選手の補償として西武が旧年俸0.6倍の金銭を選択。
そして炭谷選手の補償と西選手の補償では、西武とオリックスがそれぞれ人的補償+旧年俸を選択をしています。
Aランクの補償内容
Aランクの補償内容は旧年俸の0.8倍の金銭、もしくは人的補償+0.5倍の金銭となります。
Aランクの選手は旧年俸がチーム3位以内だったわけですから、そのチームの看板選手であった場合がほとんど。
そのため、補償内容も3つのランクで最も高いものとなります。
1月5日現在で丸選手の補償はまだ発表されていませんが、0.8倍の金銭ではなく人的補償+0.5倍の金銭が選択されることはほぼ確定的となっています。
球団によってランクも変動
いかがでしたか?
このようFA選手のランクは前球団の年俸順によって変動し、そしてランクごとに補償内容も決められています。
そのため同じ年俸1憶円の選手でも、球団によってBランクの場合もあればCランクの場合ももあります。
また補償がいらないCランクの選手は他球団に狙われやすいため、フロントの戦略としてFAの前年にBランクに調整しておくということもあり得ます。
去年は4人の選手が移籍しましたが、今年も何人もの選手がFA権を獲得する見込みです。
そしてFA選手を巡るフロントの戦いは昨年の契約更改、もしかたしらさらに前からすでに始まっているのかもしれません。