毛髪診断士直伝!今日から出来る育毛に良い生活習慣 ~シリーズ4 危険な生活習慣パート1~

  • 2019/10/17
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  • 風間【毛髪診断士】
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育毛に良い生活習慣を進めていても、同時に育毛に悪い生活習慣をしているとせっかくの努力が水の泡になってしまいます。
今回は育毛に悪い生活習慣についてご紹介していきます。「こんな生活習慣に心当たりがある」という場合は少しずつ改善して、効率的に育毛を進めていきましょう。

 

タバコ

タバコ
百害あって一利なしという言葉の通り、タバコは健康だけでなく育毛にとって非常に悪影響を及ぼします。

①ニコチン
タバコに含まれるニコチンタールは交感神経を刺激して毛細血管を収縮させ、からだを興奮状態にします。喫煙を重ねて毛細血管の収縮した状態が頻繁に起こると血管自体が細くなっていき、血行不良を招きます。
毛細血管が細くなり血行が悪くなれば、当然毛母細胞に必要な栄養や酸素を届けることが出来なくなり、薄毛や抜け毛に繋がっていきます。

②一酸化炭素
火災等がおきたときの死因となる一酸化炭素中毒という言葉を聞いた事がある人も多いかもしれませんね。タバコには一この一酸化炭素が含まれています。
血液中のヘモグロビンと酸素が結びついて全身に酸素供給をするのですが、一酸化炭素は酸素の200倍以上ヘモグロビンと親和性があるため、タバコを吸うとヘモグロビンは酸素ではなく一酸化炭素と結びつきます。
本来ならヘモグロビンと酸素が結びつき全身の細胞に必要な酸素を供給するのですが、タバコを吸うことで細胞に不必要な一酸化炭素と結びつき、それを細胞に供給することになってしまいます。火災の時に一酸化炭素中毒で命を落としてしまうのは、全身が酸欠になるからです。タバコを吸った時はこれと同じ現象が体内で起こっており、毛母細胞も酸欠状態となってしまいます。

タバコを吸うという事は、ニコチンで血管を細くして血行不良を招き、栄養や酸素が届けにくくなるだけでなく、不要物である一酸化炭素をも毛母細胞に届けるということになるのです。
これでは毛母細胞は活動することが出来ず、髪を育てることは出来ません。

③アセトアルデヒド
タバコは肺だけでなく、肝臓にも大きな負担を与えます。肝臓と髪は密接なつながりがあります。睡眠編のでもお話しした通り、成長ホルモンの刺激により肝臓から「IGF-1」が産出されることで髪は育ちますし、髪の元を作るのも肝臓です。肝機能の低下は髪を作る機能の低下を意味します。

肝臓は体内の有害物質を無毒化する働きのある臓器です。タバコにはニコチンやタール以外にも毒性のかなり強いアセトアルデヒドが含まれています。これらの有害物質を無毒化するために肝臓はかなりの負担を強いられることになります。さらにアセトアルデヒドは肝細胞を破壊するくらい毒性が強い厄介な物質です。
それだけではありません。アセトアルデヒドを分解するために亜鉛やビタミン、メチオニンといった髪の原料となる栄養素も使われてしまうのです。

タバコを吸うことは肝臓にかなり大きな負担をかけ、機能低下を招きます。髪の原料となる栄養素までも消費してしまうのです。

④男性ホルモンの増加
タバコを吸う人はタバコを吸わない人に比べて体内の男性ホルモン(テストステロン)値が9%、AGAの原因と言われている強力男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)値が13%多いというデータがあります。
タバコを吸うと男性ホルモン量が増加するという論文がアメリカで発表されているのも事実です。
AGAで薄毛が進行していく人がタバコを吸うと、自らジヒドロテストステロンを増やしていることになってしまうのです。

⑤ビタミンCの大量消費
髪を太く健康に育てるにはコラーゲンとビタミンCの存在が欠かせません。また、ビタミンCは頭皮の健康を維持するために重要な栄養素です。
タバコを吸うとそのタバコから入ってきた有害物質を排除するために体内に活性酸素が増えます。活性酸素は増えすぎると細胞にもダメージを与えるため、からだはビタミンCを使って増えた活性酸素を除去しようとします。
タバコ1本で消費されるビタミンCは25mg。1日に必要なビタミンC摂取量は100mgですが、タバコを吸う人はビタミンCを100mg+25mg×吸った本数”摂取する必要があります。つまりタバコ1箱を吸うと1日で600mgもビタミンCを摂取しなければなりません。
ビタミンCは水溶性ビタミンなのでたくさん摂ってもからだに貯めておくことが出来ませんので、600mgを満足に摂取するのは至難の業です。

本気で育毛をしたいなら、禁煙をオススメします。すぐに禁煙が難しい場合は、少しずつ1日の喫煙本数を減らしていきましょう。

 

飲酒

飲酒
お酒は必ずしも悪いわけではありません。むしろ節度のある量のお酒はからだにいいとも言われています。しかし多量の飲酒は、からだはもちろん育毛にも悪影響です。

アルコールは肝臓で分解される過程でアセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドはさらに酢酸に分解されるのですが、飲酒量が多いとアセトアルデヒドを分解しきれず有毒な物質として再び肝臓に回ってきて、亜鉛やビタミン、メチオニンを使って再び分解するという過程を繰り返しています。

タバコの項でもお話しした通り、アセトアルデヒドの無毒化は肝臓を酷使し、肝機能低下につながります。さらに髪の原料を使って無毒化するため、髪を作り出すことを妨げてしまいます。

育毛のために栄養バランスを整えても、タバコやお酒でそのバランスを崩してしまう可能性があります。お酒は節度ある量を飲むように心がけましょう。

 

長時間のスマートフォン使用

仕事もプライベートもスマートフォンが欠かせない方が多い現代。年齢を問わず、スマートフォンの使い過ぎが原因で「スマホ首」になっている人が多いことをご存知ですか?

首の骨は緩やかなカーブを描いていて重たい頭を支えています。
まっすぐ前を向いた状態で首には約5kg前後の負担がかかっています。スマートフォンを見ているときは前傾姿勢になり、頭が下がった姿勢になります。首の角度が高いほど首への負担は大きくなり、60度前傾姿勢になると27~30kg近い負担がかかってしまいます。
1日のスマートフォン使用時間が長い人はこの状態がそれだけ続きます。すると正常なカーブが失われ、真っ直ぐな状態になってしまうのです。
それだけではありません。スマートフォンを手にもって眺めている時間が長いと巻き肩と言って、肩が正常な位置より前に出てきてしまうのです。

スマホ首や巻き肩は肩こりの大きな原因になってしまいます。肩こりは血行不良の原因となり、育毛の妨げとなってしまいます。肩や首で血行が滞ってしまうと毛母細胞に十分な栄養や酸素が届かず、健康な髪を育てることは出来ません。

スマートフォンを長時間触らないのが1番ですが、それも難しいことでしょう。そんな方はスマートフォン使用の際は以下のことを意識してみて下さい。

・スマートフォンを見る時は出来るだけ首が下がらないようにする。
・猫背にならないようにする
・同じ姿勢で長時間見続けない

肩が凝りやすい・首が痛いなどの症状がある場合は、血行が滞らないようにスマートフォン使用後はストレッチをしてください。

 

まとめ

まとめ
タバコ・お酒・スマートフォン、いずれもほどほどが大切です。一生懸命育毛に取り組んでいてもなかなか結果が出ないという方は、お酒とタバコの量を少しずつ減らしていきましょう。特にタバコは育毛だけでなくからだにとっても悪い影響が大きいので注意が必要です。
スマートフォンはとても便利ですが、使い過ぎが原因で血行不良の原因になる可能性も。
本気で育毛を成功させるために、今の生活習慣を見直していきましょう。

 

ここまで読んだオヤジにおすすめの記事2つ。

毛髪診断士直伝!今日から出来る育毛に良い生活習慣 ~シリーズ3 睡眠編~(https://yaziup.com/hair-care/hair-restoration/63558)
毛髪診断士直伝!今日から出来る育毛に良い生活習慣 ~シリーズ2 運動編~(https://yaziup.com/hair-care/hair-restoration/63519)

この記事の作者

風間【毛髪診断士】
風間【毛髪診断士】
毛髪診断士として育毛剤の企画・プロデュース、顧客相談・情報提供に携わってきました。 ネット上には薄毛や育毛に対するたくさんの情報が出ていますが、すべてが正しいわけではありません。 毛髪診断士として正しい情報、出来るだけコストがかからず今日から実践できるお手頃な対策方法を提供 していきたいと考えています。 育毛は1日にして成らず。少しでも有益な情報をお伝えして、皆さまの育毛生活をお手伝いしたいです。
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