神戸が有名なルミナリエってどんな意味があるのか?

  • 2018/12/23
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光に包まれる12月のシンボル的存在

光に包まれる12月のシンボル的存在
この頃は12月になるかならないかのうちに、全国各地のイルミネーションスポットが華やかなクリスマスをイメージしたような光に包まれるようになっています。
中でも有名なのが、神戸ルミナリエです。
1995年1月に発生した阪神・淡路大震災を契機にその年の12月から毎年、神戸市で行われています。
その荘厳とした景観は日本のイルミネーションを代表するものとして知られています。
多くの犠牲者への追悼となるにふさわしいものとして、また街の復興のためとなる観光客を呼び込めるだけの設計となっています。
そしてこのルミナリエの成功を契機に全国各地にイルミネーションスポットが誕生していったのも見逃せません。
ただし、年々派手になってこれに毎年、お金をかけ続けるのはどうなのかと言う疑問の声も各地で上がってはいます。
ルミナリエも当初は本来の意味合いが強かったのですが、年々、お祭り騒ぎを楽しむイベントとして受け止められる傾向にもありました。
ここであらためてルミナリエの成り立ちとより正しい鑑賞の仕方を覚えておきたいものです。

 

ルミナリエはイタリア語

ルミナリエとは、イタリア語でイルミネーションを表す言葉をローマ字読みしたものになります。
「何だ、英語をそのままイタリア語にしただけのそんな単純な意味だったのか」と言うのが正直な感想でしょう。
イタリア語にしたのは、お洒落な語呂の良さがあるからかとも思えます。
そうではなく設計者がイタリア人のヴァレリオ・フェスティを中心とするメンバーだったことも大きな要因に違いありません。
イタリアではトリノなど主要都市で光の芸術イベントが開催されていて、世界的にも評価をされています。
光で創作する芸術の先進国イタリアだったからこそ、わざわざ設計を依頼したとされているのです。

 

ルミナリエの真髄はここにある

言葉の意味の上ではどこにでもあるイルミネーションではありますが、ルミナリエは震災から生まれたと言う存在意義があります。
これをモチーフにした工夫が為されているのです。

・ルミナリエならではの特徴がある
ルミナリエでは、光のトンネルが作られたかのように見える設計が見ものになっています。
これは光のアーチを並べたことによって実現しています。
アーチごとの間隔は一定ではなく、見る方向から自然なトンネルに見えるように計算し尽くされているものです。
これにより2次元的な要素の強い光の世界をより3次元的な世界にしているのです。
光の先はまだ見えない未来までも明るく照らし続けているかのような雰囲気を醸し出しているのです。

・消灯式に価値がある
街にイルミネーションを飾る時は点灯式を大々的に行うのが通例で、派手にイベントを盛り込んだりする例もあるようです。
ルミナリエも例外なく点灯式には、多くの人々が訪れて街は賑わうものです。
それに比べて消灯する際には人知れずいつの間にか終了していて、ある日突然、殺伐とした風景に戻っていたりもしています。
ですが、ルミナリエを語るには点灯式ではなく消灯式に目が離せないのです。
消灯式があるとか言われてもせっかくの華やかな灯りが消える寂しい瞬間でしかなく、とても出かける気にもなりづらいでしょう。
そうではなく最後の灯りに手を合わせ、今ある生活にあらためて感謝しながら灯りを見送ると言う大切なイベントなのです。
鎮魂の音楽が流れアナウンスに合わせて儀礼隊による敬礼が一斉に行われる瞬間に、知られざるルミナリエの最高の魅力があったのです。
消えゆく灯りに犠牲者の魂が夜空に遠のいていくような雰囲気に包まれます。
犠牲者の魂が安らかであることと、これからも空から街の復興を見守ってくれることを祈ることができるのです。

 

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