おっさんが着たらダメ?「チェックのシャツ」は似合わない?
- 2019/06/15
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ここのところの梅雨入りとか、気候の変化に私の身体がついていっておりません。疲れが溜まり、休みが1日あると、ひたすら睡眠を貪り尽くす感じになってしまっております。
休みに休んでいるのだし、これはこれで良いのですけどね。特に精神的に疲れていると「家庭でのんびりゆったり出来るのが1番の幸せだな」なんて思うもの。しかし逆に精神的な充実感があると「もっと世の中を良くするために挑戦したい!」と、いきなり万能感に任せて視点が世界規模まで広がったり。でもこの気持ちの爆発のままに突き進むと身体に無理がきて、そこに精神が引っ張られてまたグッタリしたりするんですよね。このバランスを上手に取りたいものです。
傍目ではこんな風にある程度冷静な事が言えるものの、その渦中にいると自分をなかなか客観視出来ないものですね。自分って、自分でなかなか見えない。
ファッションなんてまさにそんな事が言える事のひとつでしょう。ファッションに意識が向いている人ほど、自分のファッションで至らないところやもっと良くしたいところに目がいくもの。しかし逆にファッションを考えてない人は、例え変な格好だと周囲から思われていても「なんで?どこが?」となります。昔から変わらず着ている服も、着ている本人は齢とともに変わっているから、全体の見た目は変わってきているのは当然のはずが自分だけ気付いていない、なんて事も。
男性のチェックシャツなんて、そんな服の代表選手に選ばれるんじゃないでしょうか?特に、私と同じく理系の男性だと、大学時代によく着ていたなんて人が少なくないのでは?
大人はチェックシャツを着続けたらダメ?
そのまま、大人になってもプライベートはチェックシャツを着ている男性もいるでしょう。こういう場合に多いのはアメカジ(アメリカン カジュアル)系のチェックシャツではないでしょうか?私の若い頃も、アメカジは安定した人気を誇っていましたし。我々オヤジ世代はチェックシャツというと、このアメカジのイメージが強いかと思います。今でもアメカジの人気は一定数ありますよね。そのアメカジの中でチェックシャツと言えば定番ですし、ワイルドな印象もある柄として知られます。でも、チェックってアメリカだけでなく、色んな国で使われている、様々な国で定番になっている柄です。
だからこそ、チェックシャツを大人になっても着続けたらダメだよ、なんて提案をするつもりはありません。ここで問題になるのは、服の選び方や着こなし方が若い頃のままだと、大人になると似合わなくなっていってしまう危険があるよ、という事なのです。
チェックシャツってどんな服?
この「若い頃の服を大人になっても着続ける」という例で分かりやすく、イメージしやすい服のひとつがチェックシャツという訳です。
アメカジのイメージだと、その名の通りチェックはカジュアル一辺倒に思えるかもしれません。しかしヨーロッパに目を向ければ、例えばタータンチェックなどは日本でいう家紋の様な使われ方をしてきました。ブラックウォッチと呼ばれるチェックだと、気品や風格溢れる柄として人気だったり。こんな風に、チェックからイメージされるものは、国や文化によって異なるのです。
ただ、日本で「大学生がよく着ているチェック」となると、今でもアメカジのイメージがかなり定着しているかと思います。どうやら大学生に広まる様な流行のものって、昔も今も、広まり過ぎると「ダサい」というイメージに変わってしまう傾向がある様です。最近の流行でいえば「木こりファッション」と呼ばれる様な『Tシャツ + ベスト』の合わせは、始めはオシャレな流行として広まり、それが行き過ぎて、その後は定番のダサい着こなしとしての認知が広まってしまった事がありました。こうなると、相当センス良くベストを着こなさない限りはベストを着ているだけで「ダサい」と思われる危険が出てきてしまいます。大人の我々でさえも、大学生の様な感じで休日に着こなしてしまった日には「がんばって若作りしているクセにダサい」なんて思われてしまいそうで、コワくて安易に提案できなくなってしまう羽目に。個人的にはベストが好きなので提案もしたいのですが、今は以前よりもオススメしなくなりました。
チェックシャツなんていうのはこのベストよりもさらに、「昔からのステレオタイプな、服に無頓着なオタクが着る服」なんてイメージも加わっていますよね。今ではオタクという事そのものが一般的になってきました。でも「オタク=ダサい」という、昔によく取り沙汰されたイメージは今でも少なからず多くの人に残っている事もあり、難易度が相当高くなっている感はあるでしょう。
『そもそもチェックってこういう意味の柄ですだから、、、』なんて私がここでウンチクを書いたところで、既に広まってしまっている多くの人のイメージはなかなか覆せないものです。だから、単に普通よりもちょっと良く見える程度を目指したい様なファッションの初心者が、大衆のイメージを覆す様な着こなしにチャレンジする意味は無いわけです。
チェックシャツの代わりに、大人になった今は何を着る?
さて、ではこれまで着てきたチェックシャツの代わりには何を着れば良いのか?という事になりますね。
やはり私としてのオススメは無地のシャツです。コレに限ります。服にデザインとしての特徴が無くなるほど、着る人の特徴や着こなしで見た目は大きく変わるものですが、ここは大人としてこれまで積み上げてきた人間性を出していきたいものです。チェックシャツだと、前述の様な先入観を持たれる可能性もありますから、いわば「情報量が多い」のです。シンプルな無地。生地がシンプルな分、サイズや生地の質には気を付けたいものです。今はSMLみたいな大雑把なものではなく、細かくサイズ展開をしているシャツ屋さんもあります。そういうところで、なるべく自分の体にフィットするシャツを選びましょう。そういうシャツ屋さんだと、生地の種類も豊富です。色は自分好みでも良いですから、生地のクオリティは良いものを選ぶ様に心がけると、上質な大人のシャツが手に入ります。生地のクオリティって分かりにくいですから、こういう部分はお店の人に聞いてみましょう。それなりに良いシャツが手に入りますよ。
オススメは、ビジネスシャツの専門店です。こういうお店で出しているカジュアルシャツは、カジュアルに砕け過ぎていないですし、生地のクオリティも安定している傾向があります。
でも、やっぱりチェックシャツを着たい!なら
チェックシャツの話なのに、結論が「チェックシャツは着ない様にしましょう!」だと後味が悪いですよね。では、上手なチェックシャツの選び方とは?
前述の通り、柄があると情報量が増えてきて、結果的に情報過多となりがち。簡単に言えば「見ているだけでうるさい格好」になりがちなのです。しかも、チェック柄だと「うるさい」という印象だけではなく「ダサい」という印象まで付いてきてしまう恐れもあると書きました。難易度高そうでしょ?ここをどうクリアするか検討つきます?
実は、無地シャツのオススメで書いたシャツ屋さんでチェックシャツを選ぶと良いのです。こういうところにあるチェックシャツは、アメカジのチェックとは違い、ヨーロッパ文化を由来としたチェックが結構あります。ギンガムチェックとかね。そもそもが、アメカジ由来のチェックとは雰囲気が違うので、ただ着るだけでも「ダサい」とか「オタク」といった印象に直結しにくいんです。とは言うものの、チェックにも種類があるので無地と比べれば選ぶのが難しいんですよね。こういう時の選ぶ簡単なポイントは、「小さめなチェック柄」を選ぶこと。遠目から見たら無地にも見えるくらい細かいと、とても着やすいし、大人っぽく見えます。チェックは大柄になる程カジュアル感もあり、子供っぽくも見えがちですからね。そして、チェックに使われる色の数もなるべく少なめを選ぶ。
つまり、「シャツ専門店で選ぶ」「細かいチェック柄を選ぶ」「色数の少ないチェック柄を選ぶ」という3つのポイントを押さえれば、結構大人っぽいチェックシャツが手に入るでしょう。
以上、今回は大人に似合うチェックシャツについてご紹介しました。今回はなんだかアメカジ由来のチェック柄を良くないものの様に書いてしまいましたが、アメカジのチェックが良くないだけではありません。その世界観で着こなしたり、自分なりのアレンジを上手くやれば、アメカジチェックだってオシャレに楽しめます。どんなチェック柄も上手に選べれば、オシャレの幅が広がりますから、ぜひ大人用にアップデートしたチェックシャツで楽しんで欲しいと思います。