プロの1軍と2軍では環境にどこまで違いがあるのか?
- 2019/01/10
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一軍と二軍の違いは?
プロ野球には一軍と二軍、球団によっては三軍も存在しています。
一般的にメディアに多く報じられたり球場に大観衆が入るのは一軍の方で、二軍の状況や順位が扱われるようなことはあまりありません。
ここでは、そんな一軍と二軍の環境の違いをご紹介したいと思います。
最低保障年俸
プロ野球選手には、最低保障年俸が設けられています。
その額は育成選手の場合230万円、支配下登録されている選手は440万円。
そして一軍に150日以上登録された選手には、1430万円もの金額が保障されています。
つまり一軍選手と二軍選手では、およそ1000万円も最低保証年俸に違いがあることになります。
昇給
二軍の試合でも一軍と同じように順位や個人の成績は記録されており、タイトルを獲得した選手はオフに表彰されます。
活躍すればするだけ上がるのがこの世界。
レギュラー級の活躍をすれば、翌年の年俸は何千万円という金額が上乗せされることになります。
ただし、それはあくまでも一軍での話。
二軍でレギュラーであっても、タイトルを獲っても、それで年俸が大幅に上がるということはまずありません。
プロは、一軍でプレーをしてナンボの世界。
そのため選手にとっては二軍でタイトルホルダーになるよりも、一軍で一日でも長くプレーをする方がよっぽど大事なことになります。
球場
二軍には二軍の球場が設けられており、基本的には試合もそこで行われています。
たまに一軍の球場が用いられることもありますが、その試合数は多くはありません。
また二軍の試合でも一軍と同様に観客を入れて行われますが、その料金は一軍よりも格安もしくは無料の所もあります。
当然客の人数も一軍とは比較になりませんし、地上波中継されることもほぼありません。
そのため選手のやりがいにおいても、一軍の方が遥に勝ることになります。
下記は、各球団の二軍の本拠地です。
広島東洋カープ⇒広島東洋カープ由宇練習場
読売ジャイアンツ⇒読売ジャイアンツ球場
東京ヤクルトスワローズ⇒ヤクルト戸田球場
横浜DeNAベイスターズ⇒横須賀スタジアム
中日ドラゴンズ⇒ナゴヤ球場
阪神タイガース⇒阪神鳴尾浜球場
埼玉西武ライオンズ⇒西武第二球場
福岡ソフトバンクホークス⇒HAWKSベースボールパーク筑後
北海道日本ハムファイターズ⇒ファイターズスタジアム
オリックス・バファローズ⇒舞州サブ球場
千葉ロッテマリーンズ⇒ロッテ浦和球場
東北楽天ゴールデンイーグルス⇒利府町中央公園野球場
ホテル
キャンプ地や遠征先のホテルにも、一軍と二軍では差があります。
やはり一軍の方がランクの高いホテルが使用されており、また二軍では相部屋になることもあります。
ただ昔に比べるとその待遇は改善されており、かつては大部屋に7~8人で寝る時代もあったとのこと。
昭和時代にプレーをしていたOBからすると、今の選手の待遇は羨ましいのかもしれません。
ソフトバンクの三軍事情
現在の12球団で、三軍制を敷いているのは福岡ソフトバンクホークスと読売ジャイアンツだけ。
特にソフトバンクの三軍は、千賀滉大選手や甲斐拓也選手といったリーグを代表するような選手を輩出しています。
球界屈指のお金持ち球団なだけに、三軍でもさぞ待遇が良いのだろう・・・。
そう思っている人もいるかもしれませんが実はそんなことはなく、遠征時にはバスを使用しており車中泊をすることもあったそう。
その待遇は、一軍どころか二軍とも格差があります。
しかしそのようにあえて環境を悪くすることで選手の上昇志向を高める効果があり、それが名選手の輩出にも繋がっている言えます。
環境の違い
一軍と二軍、そして三軍の選手にはこのような環境の違いがあります。
当たり前ではありますが、一軍の選手の方があらゆる面で恵まれています。
しかしこうした格差があるからこそ二軍選手は一軍に這い上がろうとしますし、一軍選手は二軍には落ちまいと奮起します。
相手チームだけではなく、自分のチームの選手とも常に競争をしなければならない。
それが、プロ野球の世界です。